[CX] Ritchie SwissCross 2012
購入価格 ¥130000円
今年、数年ぶりに復活した、リッチーのクロモリシクロクロスです。 復活を聞いて即効注文、7月発売のはずが9月までずれ込みましたが やっと納車されました。 かつてのスイスクロスは、東洋フレーム製でチューブはカイセイだった様ですが、 今回のフレームは台湾製で、ビルダー名もチューブも何処のものかは分かりません。 ただ、塗装や溶接は非常に綺麗で、チューブもかなり肉薄のモノを使っていて、 指ではじくと「かん」っと心地良い響きがします。 当方身長170cmでサイズ510mmを選択しましたが、予想以上にトップチューブが 長めで腕の短い人は注意が必要です。 ちなみにフォークはカーボン製です。
まずは乗り出し。 ホイールはフルクラムのレーシングゼロと、シマノのWH-R501の両方で試してます。 2.5kgとフレーム重量があるために、WH-R501だと相当に重さを感じます。 レーシングゼロならややもっさり感はありますが、問題のあるレベルではありません。 平地での巡航は、双方のホイールでも重さをやや感じますが、気になるレベルではありません。 ロードと劇的な差を感じるのはやはり登りで、ちょっとした登りでも重さを感じます。 ヒルクライムではまず使い物になりません。たった数百mの登りが嫌になります。 これはレーシングゼロでも同じです。
下りではカンチブレーキ故にかなり怖いです。また決定的にフロントフォークの 剛性が足らず、ブレーキングに負けてフォークが振動しびびり音が発生し、 またその振動に併せてフロントタイヤが跳ねてしまい、制動が抜け怖い思いをしました。 このフォークは要改善ですね。 詳しく調べていないのですが、Vブレーキが使えるかもですが、使えたとしても フォークがVブレーキの制動力に耐えられるか疑問です。
と言うわけで、予想はしていましたが、やはり舗装路では鈍くさいロードバイクと言う感じで、 最新モデルのクロスバイクにすら、巡航性能や登り性能は劣ると思います。 しかし、ホイールベースが長いために、巡航中の安定感は抜群で路面の凹凸は ほとんど体に感じません。 またカーボンやアルミでは味わえない、脚に返ってくるクロモリ特有の反発を 存分に楽しませてくれます。
そしてこいつの真骨頂はやはり悪路です! あえてレーシングゼロで悪路に突っ込んでみます....すげえ...なにこれ笑っちゃう。 リジットなのにサスペンション付いてる?的な走行性能で、下手な安物MTBより 圧倒的に乗りやすく、疲れません。 リッチーの「P-1」フレームに通じるあの乗り味が健在です! ちなみにレーシングゼロからWH-R501にスイッチしたら、さらに乗り心地が良くなりました。 悪路ではロードレース向けのガッチガチホイールより、柔らかめのホイールの方が 良いようで、主力ホイールは重いけどWH-R501に決定しました。
総合評価です。 何処でもそれなりに走れてしまうフレーム性能があるので、しゃかりきに 乗るのではなく、柔らかめのホイール、太めのタイヤ、カーボンハンドルを装着して 20~25km/h程度の速度でのんびりとツーリングに使うのが一番です。 シクロタイヤを使えば未舗装の林道も余裕でいけると思います。 また通勤とかにも最適です。 のんきに走ってもクロモリフレームの気持ちよさが感じられますよ。 だだし、下りでは注意が必要です。
価格評価→★★★★☆(まあ普通です。本国だと10万円以下ですけど) 評 価→★★★★☆(重ね重ねフロントフォークが残念)
年 式→2012 カタログ重量→2500g
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