BROOKS プロフェッショナル
購入価格 ¥7500-
体重が100キロとかある方には、狭く感じるかもしれないが、元来はレースで使っていた製品だから、程好く狭いが、17型なので、後ろはシームレスより広いから、万人向きだし、スポーツ車向き。 但し、ミニベロの様に、ミニサイクルの延長上として使用している方だと、尻に食い込むとか、滑って使い難いという印象になり、初期の硬さも、その前のサドルと比較してしまい、数十分のポタリングで痛さを我慢しきれず、「これは合わない!」!という結論に達する者が多くいるが、尤もなインプレッションである。 他の銘柄より革が厚いので、当然ながら、馴染みが出るのは遅いというのも仕方が無いが、型崩れが出にくいので、上手に付き合おう。
1.初期段階 最初は、硬くて閉口したが、数百キロ程度乗ると(サイクリングに行けば数回程度)、必死に指で押して、フニッとたわむ位になり、1年程度で実用的に柔らかくなった。 今考えると、自転車の乗り方が未熟だったからとも言える。
2.セッティング 現在、新品のサドルを乗っても、セッティングを心得たのか痛くならない。 痛いとサドルを下げるという方向にいくが、むしろ少し上げた方が(2㎜位)サドルと骨盤の角度が斜めになり、ドカッと腰掛ける感じが薄れて、良い場合があるから、留意する。 前立腺が痛いので、サドルを少し前下がりに付ける事は良いが、見た目に判る位下げるのは、個人差以前の問題で、素人の自転車乗りと思われてしまう。 あくまでも水平に取り付け、前にも後ろにも滑らない所に付ける。 あえて言えば、サドルトップが水平で、後部の鋲がホンの少し上がって、登りの時に、「もしかしたら引っ掛けられるかな?」程度を感じる位に、見た目には判らない程度にセットする。
3.サドルオイル よって、柔らかくすれば、痛くなくなるという事ではない。 塗らないで済むなら、塗らない方向性で考える。塗らない方が良いという事でもない。人間と一緒だが、塗らなくても革質を維持出来るのが、本当に良い革製品の証。 革サドルの良さは、お尻が滑るので、登りやダッシュ等で自由に滑らせる事が出来るという事だから、シームレスサドルの場合、尻を上げてずらすのが、返って煩わしくなる。 オイルを塗りすぎて、革の表面の光沢が無くなる位染み出す様に塗ると、ズボンが黒くなるだけでは無く、滑りを活用出来なくなる。 玄人は、裏面から塗ってはいけないと言うし、マニアの中には、人のサドルを覗いて、裏に塗っていると「ケッ素人が・・・」と鬼の首を取った様に言う者がいるが、一般的な革製品と一緒で、最初の頃は、雨の保護や、革にオイルを染み込ませて後々のひび割れを防ぐ保険として、「ゴメンね、一回だけ塗るね!!」という事でも良いだろう。 上手に使えば、30年は持つので、塗り過ぎは厳禁。ミンクオイルとか、考え過ぎて変なオイルを塗ると駄目にしてしまうので、もっと良い物が有るとしても、ブルックスのサドルオイルが無難。 靴墨とか、染めQとかも同様。蜜蝋が良い。「かび」、「ひび」させない様に。
4.雨天走行後 新聞紙(黒の文字がオイルになるし、ただだし。)で湿気を吸わせた後、陰干しする。 この辺は、靴と一緒。 ほこりを除いたら、微量にオイルを引く。 ブルックスプロの場合は、まだ良いが、サイドが弱い穴開きの物とかは、サイドには塗らない事。どんどん開いてしまう。
結論として、育てるという意識が必要。コンビニ世代だと、我慢しきれないかもしれない。重いし。
価格評価→★★★☆☆ 評 価→★★★☆☆ 年 式→1978年
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