¥18600≒£120@wiggle
ツール・ド・フランスの2割引期間中についムラムラと来て購入。
決め手はここでの評判(音が比較的小さいらしい・脱輪をある程度防ぐローラー形状)。上記セール価格で自分の中で折り合いがついたので購入に踏み切った。
サイズは、先人が紹介しているように少々大きい。
折りたたんだ状態では輪行袋にしまったロードバイク程度の大きさ、
広げると一般家庭の湯船の幅を狭めた程度のスペースをとる。
折りたたんだ状態でダンボールのベースに固定された状態で配送されてきた。
Ready to Useの売り文句どおり、フレームを広げてローラーの間にゴムベルトをかければ、即使用できる状態にはなる。
しかし、当然のことながら各自の自転車のホイールベースに合わせる調整が必要である。前のローラーの軸と、後ろのローラーの軸間の中点との距離をホイールベースと一致させるか、ホイールベースの方がやや長い状態とするよう、マニュアルで指示されている。
調整そのものは簡単で、側面の蓋(4箇所)をこじって開けるバールのようなもの(・・・ええ、この表現を使ってみたかっただけです。実際はマイナスドライバ)と4mmだったかのアーレンキーで、前輪の乗るローラーを中心にサイズを合わせるだけ。あまり締め込むとベアリングに負担をかけ、ローラーが回らなくなるからか、組み立てマニュアルにはDo not tighten them down = 完全には締め上げるな と適当なことが書いてある。まあきちんと軸が固定されていればいいということでしょう。
あれ?ホイールベース調整のインデックスが左右でずれている・・・
信用できなくなってきたので、後ろの二本のローラーの中間点と前のローラーとの間隔を実測して、自分の自転車のホイールベースと比較しつつローラーのポジション決めをした。
基本、前のローラーで大まかにポジションを決め、一番後ろのローラーで微調整をするという手順かと。軸受けのピッチは、前後どちらとも25mm程度なので、後ろのローラーも駆使すれば1cmくらいのオーダーでローラー間隔とホイールベースを合わせることができる。私のバイクの場合は、ホイールベースとローラー間隔をほぼ一致するように調整が出来た。
いざ実走。
やはりやたらと不安定である。3本ローラー初心者へのアドバイスに基づき、思い切って速度に乗せてみる・・・そんなことすら最初は無理であった。何かに両手でつかまりたいが、むしろそんなことしたら不安定になるし(当たり前だ)。
片側の手すりに手を添えつつ、もう片方はドロップハンドルの上ハンを持ち、まっすぐ前を見てケイデンス90くらいで安定させて・・・恐々と自走状態に持っていけるまでに、10分ぐらいは優にかかっただろうか。要介護状態w
目下ペダリング矯正を進めているところだが、片手を離して何かするということが出来るようになるにはそれなりの時間がかかった。しばらくはサイコンいじるのが精一杯で、ケージのボトルを取るどころか、手すりにした台の上のボトルも取れない。
じっくり取り組んで2ヶ月あまり、ローラーの上でサイコン読みで300kmくらいは過ごしているだろうか。ようやくサドルから腰を浮かせたり、ケージからボトルをとって給水したり、タオルで顔の汗を拭ったりすることができるようになっている。
短い間だが、ペダリングの安定度は確実に向上している(と思いたい)。チェーンノイズが一定化していること、ケイデンスをあげるのが少しだけ苦にならなくなったあたりで実感している。
走行感としては、やはり抵抗は低め。言われれば気づく程度の、ごく緩い上り坂を走っている感じの抵抗を感じる。レビュワーごとに感覚が違うのは、なんだろう、脚力のベースの違いだろうか?
一番の違いは、スピードを乗せていくと壁がある実走の時とは違い、抵抗はスピードを乗せていっても変化しないこと。乗り手はコンパクトクランク使用者で貧脚(平地巡航30km・・・をやや切るw)だが、アウタートップ近くまでギアを使い切ることができ、サイコン上での速度は42kmとかが普通に記録される。空気抵抗ってすごいんだなと、明瞭に分かったのが新鮮であった。
ノーマルクランクのアウタートップ近くでそれなりのケイデンスまで回せば、200W程度の負荷になるようなブログ記事を見かけたが、実際どうなのだろうか。自転車単体に付ける負荷装置というのがあるらしいので、このローラーで本格的に負荷を掛けるためには、そういったもので対応すべきなのだろう。
気になる音はといえば、ローラー踏み外したりしなければ、普通の洗濯機の脱水時をすこしうるさくした程度の音である。この辺はタイヤやホイール、床の材質によっても変わってくるだろう。
樹脂製ローラーで静音ということだが、ローラーが真円ではないようで、ごろごろという振動がローラー自体によって発生してしまうようだ。自転車自体からの騒音を除き、低周波の音・振動が中心のように思うが、それゆえ階下に気を遣う環境の方は防振素材のマットなど、十分に気を遣うべきだろう。
フレームの接地部は3×6cm程度が8箇所である。厚さ5mmの発泡ゴムシートを各脚の下に敷くことで、ごろごろ低音系の騒音は気持ちで半分程度に軽減された。
最後に一つ。樹脂製ローラーとタイヤのゴムとの摩擦のせいで、体に結構な静電気がたまる。静電気防止素材というのも売り文句の一つだが、気休め程度に思っておいた方が良い。パッと手をつく台が金属製なのだが、ほぼ毎回バチッと来て辛い。来るべき冬がちと怖いのである。
追記
ローラーを固定するボルトは定期的にチェック&増し締めした方が良さそうです。
今日気づいたのですが、緩むことがあるようです。
また、締め直したところ振動が抑制され音が少し静かになりました。
価格評価→★★★★☆(安く買えた!)
評 価→★★★☆☆(静電気のことと、もう少し静かなら・・・)