購入価格 ¥4,978 (当時のレートで)
2010年10月末、モニターレビュワーというおいしい役割を授かる。商品名はDhb Long Sleeve Windslam jersey - Blue (S)。これから訪れる冬に向けて、嬉しいプレゼントである。
身長170cm、体重60km、チェスト91cm、ウエスト73cm、リーチ(両手を真横に伸ばした長さ)174cmの自称クライマーである。冬用ウェアはパールイズミ ウィンドブレーク ジャケット(3500-BL、サイズL)、ウィンドブレーカーもパールイズミのプレーンウィンドブレーカー(L)を常用しているので、このあたりとの比較になる。サイズ、使用感の参考になれば幸いである。
金曜日の夜、郵便受けにそいつは居た。てっきり箱に入って届けられるものと思っていたのでちょっと意外。新聞紙(朝刊)と同じくらいの厚さ。やるな、「レターパック350」。それだけに、質量の少なさは推して計るべし。
さっそく梱包を解いてみる。「ウィンドスラム」という名称から、勝手にウインドブレーク素材を想像していが、薄い。柔らかい。これはどう見ても暖かくはなさそうだ・・・よく見ると、胴体部分と腕部分で微妙に素材が違う。胴体部分はやや生地の目が詰まっており、風を通しにくい印象。ちょっとしっかりしたメガネ拭きのような質感。腕部分は夏用長袖ジャージに使われているような薄い素材である。バックポケットはやや小さめに感じるが、財布、携帯電話、ウインドブレーカーは余裕を持って収納できた。また、真ん中のポケットにはフタがついており、フタのフチは再帰反射素材である。再帰反射素材はいいのだが、ポケットのフタは中身の出し入れがややしづらく、意見が分かれるところかもしれない。落し物は減るかもしれないが・・・
着てみると、ほぼジャストフィットであった。「ほぼ」と書いたのは、もう少し胴体部分の丈が長くてもよかったな、ということ。前傾姿勢をとると、ほんの少しではあるがアンダーシャツが覗く・・・アンダーをレーパンの下に入れることで解決した。後はジャストフィット。前傾姿勢を取っても、手袋とスキ間ができることもないし、胸・腹まわりに余計なスキ間もない。私は今まで、「長さで選ぶと胸・腹まわりがブカブカする。胸・腹まわりをフィットさせると、袖が長すぎる」ということが多かったので、珍しいな、という印象。海外ブランドと日本ブランドの想定する体型の違いだろうか。
パールイズミ ウィンドブレーク ジャケット(L)との比較では、
丈の長さ・・・同等か「Dhb Long Sleeve Windslam jersey - Blue (S) 」がやや短い
袖の長さ・・・同等か「Dhb Long Sleeve Windslam jersey - Blue (S) 」がやや長い
胸・腹まわり・・・「Dhb Long Sleeve Windslam jersey - Blue (S) 」が細い。
翌日。予報ははずれ、台風の影響は無し。まずまずの晴天。朝7時、気温15℃、北東からの微風。装備は
アンダー・・・パールイズミ「ヒートテックセンサーロングスリーブ(M)」
ジャージ・・・Dhb Long Sleeve Windslam jersey - Blue (S)
ウインドブレーカー・・・プレーンウィンドブレーカー(L)(背中のポケットに)
タイツ・・・アンダーアーマーコールドギア(M)
レーパン・・・デマルキ(普通の夏用)
行き先は自宅から約1時間のところにある峠で、距離7.26km、標高530m。
平地の往復は25~30km/h、心拍110~130程度、
上りは平均心拍150~155くらいで走る。
【平地】
信号待ちで止まると、しっとりと汗をかいているのは感じられる。しかし吸収・拡散・乾燥が速いようで、ジャージのベタベタ感、汗冷えは皆無。極めて快適である。また、風を受けてパタパタすることがない。ピタッと体に密着して、空気抵抗を発生させない印象だ。
【上り】
当然ながら暑い。10分後には、前のジッパーは全開であった。上り終え、汗を確認してみる。アンダーの表面はビショビショで、触るとじっとりと手が濡れるほどである。ジャージは、表面には特に変化無し。裏面は、汗を吸った部分の色が濃くなって、汗を吸っているのが分かる。その様子であるが、吸った汗を広い面積に拡散していた。そのため、手で触れてもあまり濡れている感じがしなかった。
【下り】
絶対このままでは寒いだろう・・・という予感はあったが、レビュアーとしてここは「このまま」下らなければなるまい。結果は、下り始めて2秒で「寒い」2分で歯がカチカチなり始め、5分で腕が凍りそうな感覚になり「無理」という結論に達した。その後はウィンドブレーカーを羽織り、安楽に下山した。
【まとめ】
「身長のわりに腕が長い」「身長のわりに胴が短い(=足が長い)」「フィット感がよく、空気抵抗が少ない感じ」「夏の終わりから秋にかけて(保温機能を求めない)」以上の条件が多く当てはまるほど、いい買い物となるだろう。
最後に「ウィンドスラム」とは何だったのか。
手元の英和辞書「GENIUS」によると
「SLAM」・・・1.戸などをピシャリと閉める。
2.ドシンと置く。
3.・・・を打つ。
4.・・・を酷評する。
5.衣類を急いで着る。
よくわからない。
とりあえず「風とトモダチ」ということにしておこうと思う。
我ながら良い意訳である。風とトモダチ。
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価格評価→★★★★★(←割安感あり)
評 価→★★★★☆(←普通にいいものです)
<オプション>
年 式→2010、10月
カタログ重量→ g(実測重量 g)