頂き物 ($150位した模様)
夏物Assosのフラッグシップ。
もうとにかく圧倒的性能。一緒にもらったビブFI13.S5の快適性もスゴイんですが、SS13の持つインパクトはそれを軽く超えていました。
高いだけあって、パネルの配置やカッティングの角度など物凄い手間とコストがかかっていると推察されます。着用→直立状態だと前に突っ張る感じがしますが、乗車して前傾姿勢をとると普通のジャージなら必ず出てくる布の余り(特にヘソ周囲)や不足(骨盤横の突起からお尻にかけてのライン)、腋の突っ張り感やダボツキ感、鳩尾あたりで波打つフロントジッパーetcが、一切ない。カッティングは自分の知る限り一番のタイトフィット。身長162cmBMI19.5の私はXSがドンピシャで、肌に吸い付くようにフィットします。
パネルごとに伸縮性が異なる生地を採用しているのが特徴的で、フロントはジッパー左右胸から下腹部までの大きなパネルと、背中側背骨左右の広背筋に沿う大きなパネルに伸縮性の高い素材を用い、それら伸びるパネルを支えるフレームのような感じで伸縮しない厚手の布地が配置されています。サドルに座ってハンドルに手をかけた時に身体に見事にフィットするのはこの構造があるからこそでしょう。伸縮性の高いジャージは他にもありますが、それらは確かにフィットするけれどもどこかしら突っ張る感じが残る場合が多い。しかし、SS13は誇張でもなんでもなく素っ裸同然の自然な着用感とダウンヒルでも一切ばたつかない完璧なフィットを両立しているジャージ。背中裏にはメッシュ地が張ってあり、サラッとした着用感。フルジップなので汗まみれでも脱ぎ着は楽ちん、と着用感だけでなく使い勝手も完璧。まさに"Textile R&D"のミッションステートメントに恥じぬ位徹底的に煮詰められていて、スキが無い。唯一の弱点は複雑なパネル構成が仇になり、脱ぎ着や洗濯時に乱暴にあつかうと縫い目が解れてしまうこと位でしょうか(特にポケット周辺)。この点にだけ気をつけて扱えば、かなり丈夫な生地を使っているので3~4シーズン保つと思います(私のは2シーズン目突入)。
30℃超える日はインナーを着ず地肌に着る位でちょうど良く、20℃切ると通気性の高さが裏目に出て寒く感じます。ポケット数も多く、腰に深く大きなポケットが3、その真ん中にはジッパー付きポケットが一つ(イヤホンコードを通すためのボタンホール付)、さらに脇腹部に鍵やエネルギージェル程度の小物を入れておけるポケットが左右に1つずつ配されています。
価格評価→★★★★☆($150位なら、決して高くない)
評 価→★★★★★(着るものでこんなにショックを受けたのは、ゴアテックス以来)