購入価格 ¥89,775(定価の10%OFF)
ひょんなことから、あぶく銭が懐に転がり込んできたので、渡りに船とばかりに急遽購入しました。
この上にCROSSMAX SLRというのもあります(SLはカタログから消えてしまいました・・・)が、
¥150,000越えてるし、デザインも冴えないし、山サイ派としてはリムの細さに不安もあったので、
迷うこともなくSTを選びました。
逆に迷ったのは、6穴かセンターロックかの問題ですが、今回はセンターロックを選択しました。
センターロックのハブなら、市販のアダプターを用いることで6穴ローターも取り付けられますが、
その逆の組み合わせは無理だからです。
それに、ローターの着脱がセンターロックのほうが圧倒的にラクです。時間にして
数10分の1の手間でしょう。しかも、溝の浅いトルクスヘッドはなめやすいですし。
・外観
往年のCROSSMAXを彷彿とさせる、CROSSMAX本流の正統派デザインがたまりません。
しかし、勿論今風にアレンジされていす。いちばん印象的なのは、鮮烈な白いハブ。
リムの白いグラフィックとのバランスが良いです。
そのCROSSMAX STのグラフィックはリムサイドにまで及ぶため、
白黒ながら華やかな感じで気に入っています。さらに、このグラフィックはステッカーではなく、
ホットスタンプ(熱転写)によるプリントです(MAVICの黄色いロゴはステッカーです)。
安全面から考えると、再帰反射のステッカーも捨て難いのですが、走行中や押し担ぎの時に
ひっかいたり、劣化したりでヘロヘロになりがちだったので、この点は有難かったです。
ST=シングルトラックというだけあって、藪でのひっかきまで考慮してくれているのなら涙モノです。
ただ、プリントにはムラがあるので、近くでまじまじと眺めないほうがよいでしょうw
しかし、気を落としてはいけませんw
スポーク1本だけにグラフィックが施されていますが、こちらはなかなか精巧です。
リムは梨地のブラック。
昔(2002年)のCROSSMAXは艶ありのブラックだったので少し印象が変わりました。
自分としては、どちらも好きです。
スポークは扁平ではなく、ラウンド断面です。扁平スポークは太くて結構自己主張が強いので、
レトロな細身のバイクにインストールするなら、このSTがよいかもしれません。
・性能
少なくとも私のセンサーでは、昔のCROSSMAXと大差ない感じです。
それだけCROSSMAXは完成されたホイールなのだと思います。
ちょっと硬い、高剛性なホイールです。
ダンシング時の、スッスーと後ろから背中を押し出されるような感覚は心地良いです。
ただ、スポーク形状の違いのためか、
昔のCROSSMAXより若干マイルドな乗り味になっているようにも感じられました。
レーシングスペックのSLRのほうを遠慮会釈なく硬くして、山サイ用のSTは柔らかめに、
というふうに味つけを変えているのかもしれません。
耐久性については、今の段階では何とも言えませんが、
見たところ構造的に昔とさほど変化はないようですので、その点は信頼しています。
2002年のCROSSMAXは大きなトラブルは一度もなく、現役続行中です。
それから、クイックレバーにも変更が加えられていました。
開閉時のストロークが昔のものより短くなっています。
CLOSE時により手前の浅い位置で止まるようになっている訳です。
レバーが、フレームやキャリパーと干渉しやすい形状のフレームに対する配慮でしょうか。
・気になった点
センターロックローターのネジ部分の精度が低いらしく、ロックリングの締め付けに少し難儀しましたが、
実用上の問題はありません。
価格評価→★★★★☆(なんとか¥90,000切ったし)
評 価→★★★★★(性能、デザインとも申し分ない)
年 式→2010
カタログ重量→F:735g,R:880g