購入価格: ¥1,999 (税込)
標準価格: ¥1,999 (税込)
『小型だが緊急用のポンプとしての実力は十分。小さな力でポンピングができ、口金から空気が漏れにくい』
■ ZT-712P BRAVO PUMPとは
airbone ZT-712P BRAVO PUMPは、全長99mm、重量49gのミニポンプだ。最大充填可能圧力は100psi/7barで、仏式バルブが標準仕様になっている。米式アダプターには付属のアダプターで対応する。他にもボトルケージ台座に取り付けるためのブラケットが付属する。ペイントカラーとアルマイトカラーの2種類が用意されており、カラーバリエーションが非常に豊富だ。
airbone ZT-712P BRAVO PUMP
■ サドルバックに入れて持ち運ぶために購入
airbone ZT-712P BRAVO PUMPを購入した理由は、サドルバッグに入れて持ち運びたかったからだ。以前はGIANT CONTROL MINI 1 PUMPを使っていたが、バックパックなどに入れて持ち運ぶと重く感じることがあった。それに、ロードバイクやシングルスピードのフレームに携帯ポンプを取り付けるのは私の好みではない。
結局、定番のairboneを選択。標準仕様が仏式バルブであることを確かめるために実店舗で購入した。また、このサイズでは十分に空気が入れられるか不安だったが、あくまで緊急用と割り切って使うことにした。なお、米式バルブとブラケットは使っていないので、レビューには含んでいない。
■ サイズ感・重量
サイズ感は期待どおり。INSIDE LINE EQUIPMENTのサドルバッグなら、このポンプを入れてもまだ余裕がある。これならもっと小型のサドルバッグにも入るだろう。また、バックパックの荷物が多くなってもかさばらず、重い荷物を背負う際にポンプの重さが苦にならない。
サドルバッグに無理なく入る。小型・軽量なので持ち運びやすい
■ 口金
口金にネジが切られているのがポイント。口金をバルブにネジでしっかりと固定できるので、ポンピングの際に空気が漏れにくい。前述のGIANT CONTROL MINI 1 PUMPは、ポンピングの際に口金が少しでも斜めになると、せっかく入れた空気が大量に抜けることがあった。なお、口金はSCHWALBEとMICHELINのバルブに対応しているのを確認済みだ。
口金をバルブにネジでしっかりと固定できる
■ ポンピングに要する力
小型の携帯ポンプだけに、一回のポンピングで入れられる空気は少ない。その代わり、高圧になっても比較的小さな力で空気を入れられるメリットがある。腕力だけでポンピングを行うのがキツくなってきたら、ポンプの底を壁などに押し付ければ楽に空気が入る。バルブに対して口金が少々斜めになってもほとんど空気が漏れないので、体勢を変えつつしっかりと力をかけてポンピングできるのが良い。
底を壁に押し付ければ楽に空気が入る
■ ポンピングの回数と空気圧
これまでに2回のパンク修理を行ったが、ポンピングの回数はいずれも450〜500回程度。これは4.5bar前後の空気圧に相当する。この空気圧でも無事に帰宅するだけなら可能だ。ただ、実際にカタログ値どおりに7barも入れられるかは疑問。おそらく、私の力では5bar前後が限界だ。
■ 総評
パンク修理後に無事に帰宅するための緊急用のポンプとして、airbone ZT-712P BRAVO PUMPは非常に優秀だ。小さなサイズなので頼りなさそうに見えるが、意外にも空気が入れやすいので驚いた。高圧になっても楽に空気が入るのは、小さなボディだからこそ。口金をバルブにネジでしっかりと固定でき、空気が漏れにくいのもポイントが高い。持ち運びやすさも思ったとおりだった。
ただ、実際に入れられる空気圧は、カタログ値よりもだいぶ低くなる。軽快な走行でサイクリングを続行するには力不足なので、ショップで空気の充填を依頼したほうがいいだろう。ロングライドでは、CO2インフレーターを使うことも検討したい。緊急用のポンプとして割り切って使うなら満足感は高く、普段のサイクリングにはこれでも十分だと思う。
こんなに小さなポンプでも、パンク修理の力強い味方になる
価格評価→★★★★☆ (買う価値がある)
評 価→★★★★☆ (緊急用のポンプとして使いやすい)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→49g