ロードバイクでのフロントシングル
フロントシングルと一口に言ってもどの車種で使用するかで感想は変化すると思います。今回書くのはロードバイクにおけるフロントシングルです。 ロードバイクでフロントシングルに興味があるけれど迷っている人の参考になればと思います。 見た目が好きで導入したい人は導入してから後悔しましょう。
〇特徴 人によってはメリット(デメリット)に感じないこともあるので特徴として羅列します。 ①操作が簡単になる。 ②軽量化になる。 ③フロントディレイラーの調整が無くなる。 ④チェーンリング代が安い。 ⑤清掃が楽になる。 ⑥ギアがワイドになる。 ⑦ギアが足りなくなる場合がある。 ⑧チェーン曲がりによる抵抗増加。
※上記は必ずしもなるとは限りません。 ②超ワイドスプロケットの使用で重量増になる場合も。 ⑧アウターローを多用する人は、むしろ減少。
〇フロントシングルを導入 1.目的を明確にする。 使用目的と使用場面を決めましょう。 ヒルクライムレースやロングライド、普段使い等。その中でどのように使いたいのかを明確にします。
2.デメリットを理解する。 大抵の人はギアがワイドになる事とギアが限られる事が最大のデメリットになると思います。 自分はどこまでギアがワイドでも問題ないのかを把握しましょう。ここが重要なポイントです。
3.ギアがクロスしてほしいところを考える。 歯数ではなくギア比で考えましょう。変速した時のギア比の変化が大きいと困る場所はどこなのか。例えばトップから4~6枚目のギアは平地で使うから跳んでほしくないなど。その結果を元に使いたいスプロケットを考えます。
4.トップとローのギア比の最低ラインを決める。 このギア比が必要・不要だと明確にしましょう。そのトップとローのギア比を元にチェーンリングとスプロケットを決めます。
5.導入してから どんな機材でもそうですがとにかく乗り込んで慣れます。しばらくは左手が寂しく感じます。また、クロスギアで走りこんでいる人ほど慣れるのに時間がかかると思います。 慣れてきたらギア構成を見直してもいいと思います。 〇私の場合と使用感想 私の使用環境はポタリングから200km以下のライドです。レースはしません。 私は53/39×12-25Tから44×11-30Tへの変化だったので最初はかなりワイドに感じました。これは無しではないかとも。 しかし慣れてくるとアリだと感じるようになりました。私は登りではほとんど最小ギアで走るのでロー側がワイドの影響が少ない事があり、また11~15Tまでがクロスギアと変わらない事が良かったのだと思います。ただ、16Tが欲しいとは感じます。 フロント変速をしなくていいのは思ったよりも楽です。特に楕円リングを入れても変速性能を気にする必要がないのはストレスフリーでかなりプラスでした。ただ、何か物足りない感じはあります。フロント変速時の抜重が無くなりフロントとリアの組み合わせを考えなくなるのが大きいです。車のマニュアル車からオートマ車に乗り換えた感覚が近いと思います。 そしてフロントの掃除が楽になるのが地味に良かったです。個人的な最大のメリットです。 総合的には大満足です。今後は11-32Tを入れてみたいと考えています。
〇注意事項 フロントシングル時のチェーンリングはナローワイドがおすすめです。アウターリングはチェーン落ちしやすいです。ご注意を。
評 価→★★★★☆(私は好きですが、万人受けはしないと思います)
|