購入価格 ¥0(30日限定無料トライアル)
メッチャ左右に揺れるZWIFT対応トレーナー(Copyright:マスターさん)である、BKOOL SMART AIR を販売しているBKOOL社によるバーチャルサイクリングサービス。
参考:
https://www.bkool.com/ja/cycling-simulator本サービスの特筆すべきポイントは、「3DCG」と「実写映像」をシームレスに切り替え可能という、ZWIFTにもない機能を持っているところ。もちろんすべてのコースで両対応しているわけではなく、一部のコースに限られてはいるのですが、その数は少なくとも30コース以上(それ以上は数えるのが面倒になってしまいました…)。いずれにしても、かなりの数が揃っていると言っていいでしょう。
▼iPad版だと左右のフリックで。PC版だと矢印キーの左右で表示する画面を実写と3DCGと実写で切り替えることができます。
また、ZWIFTに次ぐ多彩な対応プラットフォームが用意されている点も、見逃せないポイントです。PC(Win/Mac)、iPad(公式サイトには「iOS」と書かれているのですが、iPhone版にはバーチャルサイクリングの機能が見つかりませんでした)、Androidと幅広く、多くの人が手持ちのデバイスを使える可能性大です。
PC版とiPad版をインストールしていくつかのコースを走ってみましたが、バーチャルサイクリングサービスとして一定以上の仕上がりレベルに達していると感じます。さすがに月額費用を取るだけのことはある、というところでしょうか。
とはいえ各コースの3DCG映像にZWIFT並みのレベルを期待すると、間違いなく失望します。コースに配置されたオブジェクトの作り込み、テクスチャーの精細さ、光線や陰影状態の表現力などなど、あらゆる面でZWIFTには果てしなく水をあけられてしまっていると言わざるをえません。たとえば、NYのセントラルパークやアルプデュエズが3DCG化されていますが、特にセントラルパークの方は比較になりません。というか、これ絶対にセントラルパークじゃなくて、中国地方都市郊外の開発途上エリアにある建設中マンション群とかですよね?
▼ここNYCのセントラルパークと違う…。
ただし、3DCGの表現力がZWIFTに遠く及ばないのは、他の3DCGを使ったサービスも一緒。本サービスだけが極端に差を付けられているわけではない、という点は補足させていただきます。
また映像の表現として興味深いと感じた部分は、いくつもありました。たとえば夜間の視界。路面はほぼ真っ暗で、ライトに照らされた範囲しかしっかり明るくなりません。これで照射範囲のシミュレーションができるようになったりすると、ライトのプロモーションとかにも使えたりしないでしょうか。
▼夜のアルプデュエズ。頼れるのはライトだけ
ほかにもアバター動きに上ハンと下ハンの持ち替え表現があったり、ダンシングの時に車体を左右に振るだけでなく緩く蛇行させていたりと「いちいち芸が細かいなー」と感心する部分が多かったです。
▼蛇行してダンシング。ZWIFT含む他の3DCGサービスだと、ただ斜めになるだけ
そして、本サービスが特にすばらしいのは、日本語対応がかなりのレベルで行われていること。公式サイトが日本語化されているのはもちろん、操作説明用の日本語PDFも用意されています。さらにアプケーション内のヘルプもすべて日本語表示されていて、操作に迷ったときは大変助かりました。
▼完全に日本語化されたヘルプ。ありがてぇ…
公式のマイページも、日本語メニューを選択すれば日本語表示になります。素晴らしい!…なんですが、フリートライアルのための登録画面や有料プランへの移行画面は一切日本語化されていないので、外国語に触れることなくサービスを利用できるというわけではありません(決済に絡むシステムまで多言語対応させるコストは許容範囲外、ということなのでしょうね)。
それにしても、CBNブログの寄稿記事を書いたときググりまくったはずなのに、こんな有力なサービスを見つけられなかったなんて失態にも程がありすぎです。自分の検索スキルの低さを目の当たりにして、絶望するほかありません…。ガクッ
価格評価→★★★★★(トライアルは無料なので)
評 価→★★★☆☆(ZWIFTの完成度高すぎ)