購入価格 ¥8607
レースにもロングライドにも使える謎性能の定番タイヤの後継
Continental Grand Prix 5000(以下GP5000)
■背景
GP4000シリーズを愛用してきましたが、Grand Prix 4000 S Ⅱ(以下GP4000S2)の後継製品がようやくメジャーバージョンアップして登場したということで買ってみました。
昨今の傾向もありますが、手持ちのホイールがワイドリムなため25Cを買いました。
■感想
以下、カタログ記載の内容以外は、全て700×25Cに関する記載です。
ホイールはReynolds Aero 46 CLです。
・パッケージ
パッケージにおばちゃんがいない!あのおばちゃんはどこに行ったのだろうか…悲しいですが時の流れでしょうか。
・構造
TPIは330、Vectran Breaker、Black Chillコンパウンドなど、GP4000S2から構造に違いはありません。
・表面
タイヤ本体はロゴとトレッドパターン以外はあまり変わりません。
新ロゴのカクカクしている感じは結構好みです。
トレッドパターンに変更がありますが、回転方向の指定がある点は変わりません。
触った感じでは、GP4000S2がサラッと硬めの感触だったのに対して、よりモチモチと柔らかな感じになっています。
・重量
公称215gに対して実測224gでしたが、こんなものでしょう。
手持ちのGP4000S2が実測227gだったためほぼ差はありません。
700Cのカタログ重量は以下の通りです。
GP4000S2
23C 205g
25C 225g
28C 265g
GP5000
23C 200g
25C 215g
28C 235g
32C 290g
32Cまで用意しているところに時代を感じます。
・寸法
GP4000S2は公称値よりも太めで23Cでも25mmぐらいありました。25Cでは実測26.5mmでした。
ところが、GP5000は何と25Cでも24.6mm!25mmを切っています。これは予想外でしたが、公称値との差は小さくなっています。
・空気圧
700Cのカタログ最大空気圧は以下の通りです。
GP4000S2
23C 120PSI
25C 120PSI
28C 115PSI
GP5000
23C 120PSI
25C 120PSI
28C 115PSI
32C 100PSI
ところがタイヤ側面の表示を見てみると、GP4000S2が120PSIなのに対して、GP5000は123PSIになっており、カタログと表示が食い違っています。普通はそこまで高い空気圧にすることはないと思いますが謎です。
(下がGP5000)
・使用
私(公称63kg)は普段7barぐらいで運用しています。タイヤ以外は全て共通で、同じ空気圧で使用してみました。
…が、鈍感な私にはGP4000S2との違いは分かりませんでした。
よく転がりますし、グリップも十分です。気持ちもっちりしてグリップが向上している気もしますが、気のせいな気もします。
まだ新品で、レースや峠でバイクを倒し込んだり攻めた乗り方もしていないので、もっと乗り込んでから比較してみたいと思います。
・耐久性
GP4000S2は高い耐久性が評判でした。
実際、美味しいところを過ぎても10000kmぐらいは使えなくはありませんでしたし、突き抜けパンクもあまりありませんでした。
サイドが弱いきらいはありましたが、舗装路ならほとんど問題にはなりません。
GP5000でもこの性能を維持できていると期待したいですが、表面が柔らかめなので多少気になります。
・サイドのピロピロ
GP4000シリーズは、使っているうちにサイドからピロピロと繊維が剥がれて出てくる点が不満でした。
この点が改善されていると嬉しいのですが。
■まとめ
クリンチャーに関しては、GP4000S2からの違いはほとんどありません。変な変更がない分、以前からのユーザーにとっては安心ともいえます。
とはいえ、海外通販であれば本製品1本分の価格でGP4000S2が2本買えることを考えると、新しい物好き以外は当面GP4000S2でよいと思います。国内ならそこまで大きな価格差がないためGP5000でもいいかもしれません。
表面が柔らかく感じた点は、耐久性という観点からロングライド向けには心配な点ですが、レース用と考えたときにはグリップの向上が期待できてむしろ改良でしょう。
使用感、耐久性、サイドのピロピロについては改めてレビューしたいと思います。
価格評価→★★★☆☆(現時点ではまだ高い)
評 価→★★★★☆(新品状態での評価)
年 式→2018年
カタログ重量→215g(700×25C)