購入価格 ¥970
ローラーを使ったトレーニング時にトップチューブ部分をカバーして、ボタボタと垂れてくる汗からフレームとステムを保護する布製品。なんですが、本品は「スマートフォンホルダーが一体化されている」という特徴を持っています。
ZWIFTを楽しまれている方ならご存じかと思うのですが、走行中にスマートフォンでコンパニオンアプリを立ち上げておくと、現在位置やステータスの表示だけでなく、画面のキャプチャーやRideON!やメッセージの作成と送信、それに視点の切り替えが手元でできるようになるので非常に便利です。
なので、走行画面とは別の見やすく操作しやすい位置に、スマートフォンを設置しておきたいというのが希望です。とはいえ、そのためだけにスマートフォンホルダーを常設した状態にするのは、実走するときにいちいち取り外す手間が発生するようになってしまって本末転倒です。
また、トップチューブの汗受けなんて、見栄えを気にしなければハンドルとシートポストにタオルを結ぶだけで欲しい機能は獲得できてしまいます。Tacxやミノウラからは純正の専用品も出てはいますが、いかんせん機能対費用のパフォーマンスに難ありと言わざるを得ません。汗受けのためだけに数千円の専用品を購入するというは、私の経済感覚ではちょっと無理な感じです。
そんな、
1)スマートフォンホルダーが欲しいけど、常設タイプはイヤだ。
2)汗受けは必要だけど、専用品は高すぎる
という相反する2つのニーズと悩みを、極めてスマートに解決してくれるのが本品でした。走行中にトップチューブ上の非常に見やすい位置にスマートフォンを配置しておけるだけでなく、着脱も極めて簡単。しかも、それなりにしっかりした縫製と素材を使っていあって、プラスアルファの機能を持っていながら、お値段たったの970円です。安い!
▼フロント。シートポストに固定する部分はゴムが入っていて、ハンドルに固定するベルトにはベルクロが縫製されています。しっかりした生地だし、すぐボロボロになって使えなくなる…ということはなさそう。
▼リア。スマートフォンを挿入するスリットと、40度以上のお湯を使わないようにという注意書きアイコン(多分)。
装着に迷うところはありませんので、届いたその日に装着して走り出せます。コンパニオンアプリがスマホに表示させるのは、常時注視していないといけないようなものではないので、トップチューブバッグ上というのは「見たいときに見やすいけれど、走行に集中しようとするときは視界の邪魔をしない」という、ベストポジション。よくぞここに設置してくれた!と使うたびに思います。またスマホの収納部は透明なビニール素材でカバーされていますが、Touch IDにこそ反応しないものの、キーコードでのロック解除は普通にできます。画面が見にくいこともありませんし、スマホの操作に目立ったネガはありません。唯一、場所が場所だけに、汗で濡れまくるわけですが、その汗を放置するとスマホの動作がうまくいきませんん。いちいち垂れた汗を拭いてあげる必要があるのは、仕方が無いとはいえ残念ポイントのひとつです。
そんなスマホ画面から、より手前に目を移すと、そこには「DEUTER」というロゴがありあます。バックパックの大御所(と勝手に思っている)あのドイターと、大文字小文字はちがいこそすれ、まったく同じスペルですよね?きっと3秒で考えたブランド名((C)マスターさん)を、デザイナーにロゴ化させたんでしょうね。とはいえ商標チェックなんて、するつもりもないよ!ということで量産完了。納品を受けたメーカーさんが、さすがにその名前で売り出すのはヤバいからロゴは残しつつ別の名前で売ってる、とかいう事情でしょうかねぇ?
まあ、別にそのロゴが目に入りまくって目障り、ということは全然無いので実害なし。手間無くお安く便利に使える、いい製品です。専用品の汗取りネットを持っていないローラー台使いの方は、ぜひ検討してみてください。
価格評価→★★★★★(安!中華恐るべし)
評 価→★★★★★(汗受けとスマホホルダーの2機能をスマートに享受できる)