購入価格 ¥15120
シマノのCLICK’RシューズSH-CT71です。自宅から徒歩10分の雰囲気のよい店で取り寄せてもらいました。
ごらんの通りの見た目。歩きも含めたサイクリング、ツーリングや、街乗りに適したシューズということで、メーカーとしてはどちらかというと、過酷な使い方は想定していないようです。色はネイビーと黒があります。選んだのはネイビー。なお、CLICK’Rシューズは、このSH-CT71以外にもバリエーションがあります。
MTBでひどい道を走るときに、楽に押しができるように、という目的でコレを購入した次第。オフロードでは、歩行機能がしっかりしていないとストレスを感じたり、どうにもならない場面に出くわしたりするもので。で、このシューズ、SPDペダルのバリエーションであるCLICK’Rペダルにベストマッチするシューズとなっているようです。CLICK’Rペダルはスプリングテンションが低めで、クリートキャッチ位置もくふうされてスムーズにペダルを掴むことが出来るようになっているそうな。私のペダルはCLICK’RではないSPDペダルですが、もちろん、何の問題もなく普通に回せます。推奨クリートはマルチモード・ステップアウトが可能なSM-SH56で、付属していました。このクリート自体は以前から存在していますが、かれこれ10年近く前に試しに使ってみて、あっさりやめてしまったことがあります。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3649&forum=65&post_id=5370#forumpost5370*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
サイズは44を選択しました。実はシマノのシューズは15年前のMTBシューズ以来です。で、このシューズ。見た目はスニーカーですが、足を入れた時のサイズ感はMTBシューズの44とほとんど同じだと思います。SIDIと比較してやや広めの幅も昔と変わらないようです。
ごらんの通りで立派な大きさのアウトソール。おかげで歩行時の安定感はSIDIのMTBシューズ(白い方:Eagle 6のサイズ44)よりは各段に上です。
ソールの柔軟性は通常のMTBシューズよりは柔らかめとはいえ、スニーカーと比べればずっと硬いのですが、それなりに歩けます。というか、荒れた道ではこの硬さが威力を発揮します。ガレ場では、登山靴とまでは行きませんが、スニーカーどころか、私が日常的に履いている底が比較的柔らかいトレイルラン用シューズ(Montrail製)よりも踏破性が上です。トレラン・シューズはそもそも、ガレ場を走ることを想定していないとはいえ、これは予想外の事態。サイクリング+登山というのもありかも!?街乗りどころか、ひどい場所でもちゃんと使えることが判明しました。
立体的で厚めのインソールは結構よくできているのでそのまま使っています。また、スピードレーシングシステム(racingじゃなくてlacingの方)と銘打った靴ひもシステムは、紐を結ぶ必要がないということで、なかなか便利。走りながらの締め付け調整も可能です。安っぽい見た目とは裏腹で、使った全体印象は良好です。
クリートの件。SIDIのMTBシューズで悪路走行中、シングルモードリリースのSM-SH51で危機一髪!という場面に何度か出くわし、そのたびに切り抜けてきましたが、邪悪な未舗装林道でコケるのは時間の問題と判断し、こういう道ではおとなしくSM-SH56を使うことにしました。SH51と比べて嵌合部が薄くなっているため、ガタがあるのですが、普通に回していていきなり外れてしまうということも皆無ですし、何といっても、いい歳してコケるとダメージが若い人の比ではないので、多少のガタ感には眼を瞑ります。というか、悪路じゃモー、クリートのガタがどうのこうのと言っている場合じゃないし、滅多に人が来ない道でコケてヘンなくぼみに墜落して餓死、などということも無いとは言えません。所詮、自分はヘボいMTB乗りなんだから身の程をわきまえろ!ということで・・・。
クリートは一番外側にセットしています。私のMTBのクランクのQファクタが結構大きめなので、それを補償するためです。というわけでこの靴はMTB専用。
気になるといえば気になる点・・・
それにしても、靴としての見た目の仕上げはお世辞にも良いとはいえず、アウトソール、インソールともに、安く造っているなあという印象が強いですねぇ。また、オンロードでは引き脚時のアッパーの柔らかさが目立ち、SIDIのMTBシューズのようなソリッドな引き脚感覚からは程遠いなあ、と感じます。が、まあしかし、オフロードの邪悪な路面を走るとなればヘボい自分としては最早それどころではなく、クリートのリリースが容易で、歩きやすいことが最重要である、ということが現場で身に染みて分かったので、アッパーの柔らかさは、気にならないといえば気になりません。
去る4月末、とんでもないガレ場の林道を押し続けて酷使して、初回からザクザクのデロデロにしてしまったかと思いましたが、帰宅して洗ってみれば何のことはない、特に切れたり削れたりしておらず、意外と頑丈なんだな、と思いました。歩きで使わずに普通に舗装路を走行するだけだったらそれこそ、10年5万kmは大丈夫なのではないか?と想像してしまいます。
・・・とんでもないガレ場(笑)
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
色々と注文を付ければキリがありませんが、このお値段でこの使用感であれば十分満足です。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★☆☆
年 式→2017
実測 重量→380g(クリート含む)