購入価格: ¥0(税込) ※GIANT DEFY1 DISCに付属
標準価格: ¥3,564(税込)
『初めてのロードバイクで軽快な走りを楽しむには十分な性能を持ったタイヤ。耐パンク性が高い』
■ GIANT P-SL1 TIRE 700×25C
私が所有するGIANT DEFY1 DISCには、P-SL1 TIRE 700×25Cが付属していた。700×23Cなら単体で買うこともできる。折りたたみ可能なケブラービードと60TPIのナイロンケーシングが採用されている。コンパウンドは前後専用設計であり、フロントはグリップ力を重視した柔らかめのコンパウンド、リアは転がり抵抗を重視した硬めのコンパウンドが使われている。摩耗インジケーターによって、交換時期を知ることもできる。GIANTのラインアップの中では、ミドルグレードという位置付けだ。
P-SL1 TIREの転がり抵抗は決して悪くはなく、ロードバイクらしい軽快な走りを楽しめる。ただ、ナイロンケーシングの密度が低いせいか、
全体的に硬さを感じさせるタイヤ。高めの空気圧では硬い乗り心地になり、タイヤも跳ねやすい。グリップ力と乗り心地を高めるためには、ある程度空気圧を低くする必要があり、私の場合はフロント6.0bar、リア6.5barくらいが最適だった。剛性の低い完成車のホイールなら問題ないが、剛性の高いホイールでは空気圧の管理がややシビアになる。
路面に接する部分のコンパウンドはやや柔らかめで、空気圧のセッティングがうまくいけば、コンパウンドのしっとりとした乗り味とグリップ力の高さも少し感じさせる。ただ、柔らかいぶんだけ摩耗も早く、摩耗インジケーターだけで判断するなら、耐久性はあまり高くないといえる。しかも、前後専用のコンパウンドを採用しているため、タイヤの前後のローテーションもためらってしまう。耐パンク性は非常に高く、出先でのトラブルは皆無。異物の突き刺さりや貫通もほとんど見られない。
GIANT P-SL1 TIREは、完成車に付属するタイヤとして考えれば悪くはない。初めてのロードバイクで軽快な走りを楽しむには十分であり、耐パンク性が高いので出先でのトラブルも少なくて済む。ただ、全体的に硬さを感じるタイヤであり、ホイール次第では好みの乗り味にするためにシビアな空気圧の管理が必要になる。また、グレードのわりには摩耗インジケーターが消えるのが早く、低価格だが買い替えの時期も早いはずだ。ただ、個人的には、すぐに買い替えるほど悪くはなく、他のタイヤに交換するのは使い切ってからでも遅くはないと思う。
GIANT DEFY1 DISCに付属する”P-SL1 TIRE”
価格評価→★★★★☆ (低価格だが摩耗インジケーターは早く消える)
評 価→★★★☆☆ (完成車に付属するタイヤとして考えれば悪くない)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→225g(700×23C)