購入価格 ¥4563(RIBBLE)
現行アリオネ(R5)を1年ほど使用していましたが、ロングで少し痛みが出たのと別のも試してみたくなったので購入。
ロードを始めた頃から俗に言う「サドル沼」を恐れて、敢えてフィジーク縛りでサドルを選んできましたが(メーカー問わずだと選択肢が多すぎるため)数年前まで旧アリアンテを使用していました。
アリオネ→アリアンテ→アンタレス(ここまで旧シリーズ)→アリオネ→アンタレス→アリオネ→このアリアンテ、というサドル遍歴です。
よくも悪くも尻がスッポリ収まるタイプのサドルなので、そういう意味ではSMPなどに近いのかもしれません(使ったことはないのですが)前後の自由度の高いアリオネとは正反対のサドルでしょう。
他の現行アリアンテのレビューを拝見するに「ソファのような座り心地ではない」という感想を見ますが、私にとっては旧シリーズも含めてこれほど座り心地の良いサドルはないという感想です。こういうことは個人的な感じ方なので、尻肉の付き方や重心がどこなのかとか、サドル高などのいろんな要素があるので千差万別というところでしょうか。
セットに際しては前後に水準器を乗せて水平を保ちましたが、GCNのYoutubeでは「前半部を水平にするように」とメーカーの人が言っていたので
https://youtu.be/vsoFD_rhNkQメーカーとしてはそちらを推奨しているようです。そうすると後端がストッパー的な使い方になり、前半分は移動できるのでまた感じ方も変わるのでしょう。
旧アリアンテと比べると非常にスリムになっています。レール中心→サドル上面の数値も、アリオネと大差なくなりました。
R3やR5と違い、R7は普通に市販されているタイプではなく(国内代理店だとR5すら扱いが無いですが)おそらく、完成車に標準装備されるグレードの安いサドルだと思われます。裏側のベースプレートもプラスチックのペラペラで一部抜けていたりしますし、レールもKiumやカーボンではなくMagという表記の真っ黒いパイプです。おそらく中空ではないでしょう。
座り心地は私にとってはまさに「ソファのよう」です。現行モデルで言えば、アリオネは丸太に、アンタレスはまな板に座っているかのような感じでしたが、アリアンテは椅子です。ソファは言い過ぎですが、会社の事務所の椅子ぐらいのクッション性はあります。
バイクがアルミなので多少のギャップで尻に衝撃が来るのは日常茶飯事なのですが、アリアンテだとそれすら帳消しにしてくれる柔らかさがあります。クッションはさほど厚くはないので、ベースプレートのしなりで吸収している部分はあるのでしょうけれど。
概ね満足していますが、ロングでどうなるかはまだ未知数です。旧アリアンテは疲れ知らずの万能サドルでしたがいかんせん重かったので、安いグレードのこれの耐久性がどうなのか。あとは、安いグレードだからかと思いますが表皮がツルンツルンなので滑ります。R5や3のようなバックスキン調だとこれは解消されそうです。
そしてどうでもいい情報ですが、アリアンテは両サイドにスカッフガードというプラ部品が付いていて、立ちゴケだの倒れゴケだのをしてもサドル本体にはダメージがなく、ガード部品だけを交換すれば新品同様に戻せるという利点も。ちなみにamazonでも買えます。
価格評価→★★★★☆(とりあえずのテストで買ってみただけですが安い)
評 価→★★★★☆(ロングでよければ5つ星)