[メーカー] RE:PRODUCTS PROJECTの対応
購入価格 ¥180000ほど(ペイント代金15000円)
かねてからず~っとBromptonを購入したいと思っていたのだが、現行ラインナップに気に入る色がないことが購入に踏み切れない理由であった。 そんな折、自家ラボにてカスタムペイントを行っていると謳っているショップを発見した。 神戸板宿にある「Re:Products Project」(以後、RPPと略)である。
Bromptonの輸入代理店であるミズタニさんのHPにも正規ディーラーとして記載されているし、以前から興味を持っていたオーダーフレーム工房「vivalo」を現在運営しているのがこのお店だった。 vivaloの競輪事件の顛末はそれだけで一本の記事になりそうなぐらいなので割愛するが、経営難に陥った同工房のブランドネームを引き継いでいるらしい。ブランドネームだけではなく、ビルダーさんもそのままなので、経営面を引き継いだというのが正しいところだろう。
9月4日の夜に営業時間外に無理を聞いていただいて訪問した。 店舗およびオーナー氏の第一印象は比較的良好で、店舗内に展示されているvivaloのフレームの仕上がりは魅力的なものに見えたので、当日即決でBromptonの購入およびカスタムペイントをお願いすることにした。
・・・大事なことが抜けていた。 Bromptonのカスタムペイントはもちろんここだけの専売特許というわけではなく、かの有名なカドワキ塗装なんかも手掛けておられる。 車体だけ近隣のショップで購入し塗装を依頼するという手ももちろんあったのだが、何分費用がかなり高くつく。某店舗で相談したところ、バラシ・再組み立て工賃を含め塗装に10万ぐらいはかかるだろうということだった。 だが、RPPでは新車購入した場合はなんと15000円で請け負うとのことだったのだ。 「安いものには裏がある」「安物買いの銭失い」。 そんな言葉が頭をよぎらなかったわけではないが、上述のとおりvivaloフレームの仕上がりが決して悪いものではなく、それを理由に結局は金に釣られてしまったのが正直なところだ。
さて、問題はここからである。
当初、納期は2週間ほど、SWの連休に入る前には仕上げるということだったのだが、待てど暮らせど連絡がない。 業を煮やして電話を何度かかけて催促し、ようやく決まった納車日が9月23日。SW最終日やん!まあ確かに「SWには間に合った」わけだが・・・。 前日には整備が終わり、朝イチには納車できるとのことだったので開店時間に合わせて意気揚々と引き取りに行ったのだが、あろうことか「不具合が見つかった」とのことで2時間待ちぼうけ・・・。 その後に予定があったので、とりあえず受け取って最寄駅から早速輪行しようとすると、あれ、リアエンドのあたりの塗装が剥げてるんですが・・・・。それに、シフトワイヤーがフレームの固定用ループを通っていないんですが・・・。 お店に戻ろうかと思ったが、時間がなかったので後日にしてとりあえずその日は何とか所用に遅れずに済んだ。
もちろんこの時点でも相当にもやもやしたものが生じていたのだが、昨年に購入したチタンロードの塗装もフロントエンドの塗装はわりとすぐに一部欠けてしまったので、カスタムペイントの限界かと半ば観念していた。 ところが、9月26日に自宅付近をポタリングしている際、子供用の自転車とすれ違った際にコツンと接触しただけで塗装がポロポロと剥離・脱落。明らかに塗膜が食いついていない。当然というべきか、折りたたみのヒンジ部分もポロポロ剥がれおちてくる。 さすがに看過できる状態ではなくなったので26日夜にわざわざ店舗まで足を運び車体を預けてきた。預けた時点でオーナーが不在だったので、帰宅後にこちらの要望を綴ったメールを送っておいた。なお、言った言わないの水掛け論を避けるため、以後はすべてメールでのやり取りとした。
返事が来たのが2日後。 一事が万事この調子で、まるで海外通販でもしているかのようにレスポンスが悪い。
先方は自らの塗装の非を認め、再塗装することとなった。初回塗装時は、工場出荷時の塗膜を完全には剥離せずサンディングしただけで上塗りしたとのことであったが、上述のように明らかに塗膜の食いつき不足が認められたので、再塗装時には金属地が出るまで塗膜をちゃんと剥いでから塗装してもらうことにした。また、塗料もウレタン塗料を使うとのこと。(最初は何を使っていたのだろう?) 一抹の不安はぬぐえなかったが、もう一度任せてみることにした。初回は納期を2週間ほどと区切ったのが不味かったのかとも思い(もっとも、RPPのHPにはカスタムペイントの納期は1週間と謳ってるのだが)、「納期よりもクオリティを優先で」と伝えた。 自分としてはまあ1ヶ月もあれば仕上がるだろうとは思っていたのだが、甘かった。 以後時系列に沿ってお伝えする。
9月29日 【私】再塗装依頼 (この間、音沙汰なし) 10月28日 【私】作業の進捗状況を問い合わせる。 10月29日 【RPP】塗料の入手に手間取っており、仕上がりは翌週になるとの返事あり。 (この間、音沙汰なし) 11月18日 【私】再度進捗状況を問い合わせる。 すでに納期が2週間延びており、にもかかわらず連絡がないことを糾弾。 11月18日 【RPP】11月28日までには必ず仕上げる。それ以上の延期は絶対にない。 11月28日 【RPP】TELあり。不具合が見つかったので延期させてほしい。 (12月5日20時に納車予定となる。自宅まで搬送してくれるとのこと) 12月5日 納車。(ただし何の連絡もなく20時半まで遅刻。)
実に最初の購入日から3ヶ月を要して納車となった。
さすがに塗装クオリティは納得のいく仕上がり。最初からこのレベルのクオリティであればこんな記事を書くこともなかったのだが。 ちなみにハンドル軸とホイール軸が見事に10度ほどずれていたことを最後に記しておきたい。一度たりとも「プロの仕事」を見ることはなかった。
価格評価→★★★★☆(最終的な塗装クオリティが15000円だと思うと安い) 評 価→★☆☆☆☆(ショップとしての技量にもやや疑問があるし、なにより対応がまずすぎる)
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