購入価格 ¥16,200 (バウチャー使用で実質¥2,123)
簡単に言うと「リアライト + ドライブレコーダー」であり、アクションカメラとは根本的に方向性が違う。
2015年6月のレビュワー賞で合計14,000円ほどのWiggleバウチャーをいただきましたが、今のところ必要なものが特になく何に使おうか迷っていました。CBNのTOP画面に目をやると このCycliq FLY6の紹介がされており、アクションカメラ(ドライブレコーダー)には興味があったため購入を決意。
2015年7月現在 Wiggleで販売されているFLY6はkickstarterで販売されていたもの(※1)の後継機。いわばVer.02である。サイズが小さくなり、レンズ周りが一新されているため何かしらの改善がされているのだろう。
※1. 初期型は様々なHPで「Original」と表記されている。
Wiggleで購入後、ちょうど1週間で福岡まで到着。無料配送でこの期間はかなり優秀です。
商品は高級そうな箱に入っており、ステッカーも同梱。これだけで満足度が高くなります。
(中華の自動車用HIDセットみたいな箱)
内容物
・Cycliq FLY6本体
・microSD 8GB (CLASS10/UHS-I)
・microSD → SD アダプター
・USBケーブル (USB2.0)
・マウント2個
・角度調整用スペーサー3種
・エアロシートポスト用スペーサー
・取付ベルト (Short 2set / Long 1set)
・ステッカー2枚
マウント関連が豊富に入っており、自転車2台分セッティングできるところが素晴らしい。本体のみ付け替えることが可能。
しかし、マウントと本体が非常に外しにくく 充電するときも取り付けベルトを外す方が早いため改良の余地ありだろう。
角度調整用のスペーサーは3種しかないため、車種によってはピッタリ水平が来ない場合もある。
製品自体の作りはしっかりしており、レンズ部分・外殻のプラスチック・ゴム部など各々の隙間が無く、防水性も高そう。
microSDとUSB端子部分のみ不安だが、土砂降りだけ気をつければいいかも。
手に持つとズッシリと重くデカイ。150gもある。iPhone5と良い勝負をする。
これがシートポストに付くと思うと、少し気が引ける。
軽量なサドルをもう1個付けているようなものだ。
裏面スピーカー部
電源を入れると、「ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!」と大音量で残りのバッテリー量を知らせる。もう少し静かにできなかったのか…
75%以上 4回 / 50%以上 3回 / 25%以上 2回 / 25%以下 1回
5%以下になると 長く3回鳴るらしい。
付属のmicroSDは8GB。これで約2時間の記録ができる。
この製品が「アクションカメラ」ではなく「ドライブレコーダー」である所以は、容量が一杯になると古いデータを消去し新しいものに次々書き換えていくためである。録画が10分またはデータが600MBに達すると新しいファイルを作り、最古の10分ぶんのファイルを消去する。(8GBの場合12個のファイルが入れ替わり続けるという事。)
microSDの交換(※2)は容易にできるため、2時間以上のライドで記録を残したい方は16GB(4時間)以上がオススメ。最大32GB(8時間)まで対応するが、バッテリーが公称値6時間ほど。実測はもっと短いだろうが私の場合、大抵のライドは6時間以内であるため必要十分。充電はUSB経由のみ。
この製品の欠点は、充電しながらのライドが不可能であること。USBケーブルを刺すと自動で録画停止になってしまうのはいかがなものか。25km/hで公称値どおりの6時間もってもせいぜい150kmぐらい。ロングライドに不向きである。
バッテリー容量が5%を切るとカメラ機能はoffになるが、その後 約1時間半はLEDライトが点滅し続けるようである。
※2 「UHS-I」以上のmicroSDが必須です。CLASS10対応でもUHS非対応のmicroSDではちゃんと記録されませんでした。
撮影モードは全く変えられず、下記の仕様で固定。
[ ファイル形式 : AVI / コーデック : H.264 / サイズ : 1280X720 / フレームレート : 30P ]
7分記録しファイルサイズが358MBだったため、単純計算でデータレートは大体 8500kbps 少し圧縮しすぎでブロックノイズも目立つし、画面の端がビネットをかけたように暗く、色も落ちこむ。
昨今の4kやFullHD60P、50Mbpsのアクションカメラよりだいぶ劣ってしまうが、ドライブレコーダーとしては十分な画質とフレームレートだろう。
AVIのファイル形式がMacユーザーには厄介で、Windowsならそのままメディアプレイヤーや編集ソフトEDIUS・premier等で再生・編集可能だが、Macは別途AVI再生ソフトかコーデックをMacへインストールする必要性がある。無料コーデックのPerianをインストールすればQuicktimeで再生可能なのでMacユーザーにはオススメ。私はFinalCutPro 7 or Xで編集できるように「MPEG Streamclip」という無料のソフトからproress422へ変換してやっと編集作業に移れる。非常に面倒くさい。
欲をいえば後々編集がしやすいAVC-HD形式が良かった。せめてGOPROと同じMP4にしてほしい。
オーディオ 16bit PCM モノラル 32KHz 期待してはいけない。オマケ程度。
キャプチャ画像
画面右下には日付と時刻が刻印される。(消去不可)
日付の設定はPCまたはMacからmicroSDに入っているtxtデータを、電源を入れる日付・時刻に書きかえ、設定した時刻に電源ONで設定完了。秒単位で合わせる事は難しいかもしれない。
シートポストへの取り付けがデフォルトになる為、タイヤが小石などを巻き上げてレンズ部分を傷つけるかもしれない、保護フィルムを取り付けるなどの対策が必要だろう。
ライトは30lmとかなり強力。明るさは3段階あり最大値でフラッシュさせると明るすぎて後続車両を眩惑させる可能性がある。フラッシュパターンは3タイプ。
ライトを消して撮影だけでの運用が可能だが、レンズ周りのLEDは消えない。
ライトのみでの運用は不可。必ず撮影機能が動く。
VIDEO
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ファームウェアのアップデートもmicroSDの最上層部(root directory)へファイルを入れれば勝手にアップデートするため非常に楽。
根本的な部分だが、GOPROやSONYのアクションカムとは方向性が違う。
事故時の物的証拠用に特化しているため日付も入れば、古いデータをループ撮影で次々消していく。
長距離ライドでのランタイムを稼ぐ為に重く大きいバッテリーを搭載。
遊び目的であれば別途GOPROやアクションカムが最適であるが、Wiggleで約1万6000円(2015/07現在)というコストパフォーマンスと720Pの画質で十分と考える方々には買いな製品ではなかろうか。
通勤などで自転車を使うチャリダーマンに最適なドライブレコーダーである。
https://cycliq.com/ 価格評価 → ★★★★★
評 価 → ★★★★☆ (まだまだ改良の余地あり)
もう少しコンパクトにできたら◎
<オプション>
年 式→ 2014 (2世代目)
カタログ重量→113g (実測重量150g マウント・バンド込み)