参加費:1000円
去る2014年の12月13日土曜日、東京都江東区の小さな商店街にある江東区森下文化センターは、賑やかに混みあっていた。
今日開催される「キャノンボール(東京大阪間自転車で24時間以内に走破する自主的チャレンジ)ワークショップ」参加のため、約40人の自転車乗りが集まったのだ。
このイベントは、キャノンボーラーの「ばるさん」が主催となって、キャノンボールのノウハウ共有のために開催されたものだ。
当時、既に挑戦の意思を固めていた自分にとっては情報収集の好機、日程・会場が確定してからすぐに参加申し込みを行った。
twitterのみでの告知であったにもかかわらず、定員はすぐに満員となり、キャンセル待ちが出るほどとなった。
【内容】
13時から始まったワークショップは、途中休憩を挟みつつ以下の内容で行われた。
・プレゼン1.東京大阪キャノンボール概説
>ばるさんによる、キャノンボール全体の紹介、2ちゃんねるやwikiに基づく過去の挑戦記録、傾向、等
・プレゼン2.装備と計画について
>「あさぎりさん」による、実際の走行データに基づく計画や装備・テクニックの案内
・プレゼン3.ルート設計について
>「酔猫庵さん」による、東京大阪発のそれぞれのルート、走行注意箇所の案内
・グループトーク.30分*2
>6人ほどのグループに分かれ、各グループに1名の達成者を交えての自由雑談
ワークショップ全体としてのテーマは「これから挑戦を目指す人への情報共有」だったため、
プレゼンの内容は専門的なものではなく、知識の少ない人でもわかりやすい内容だったと思う。
とはいうもののプレゼン後の質疑応答ではより詳細な質問・意見交換も行われ、内容や着眼点が参考になった。
(質疑応答:出発時間について、国道上の軽車両通行禁止区間について、等)
その後のグループトークは事前にメンバーが決められていたため初対面の人ばかりだったが、
キャノンボーラーの方がファシリテーターになって、議論を盛り上げてくれた。
ここで興味深かったのは、参加者はロングライド系自転車乗りだけでなく、レースを中心に走っている人も少なからずいたという点だ。
キャノンボール達成のためには長時間走行する体力と同じぐらい、公道での走り方(補給、ルート作成、休憩、等)に関するテクニック・ノウハウが必要だ。
それらに関しては、乗り手の趣向を問わず需要が高いのではないかと感じた。
そういった人たちを交えてのグループトークは、普段の自転車生活の中では得られない視点からの意見を聞くことができた。
【まとめ】
前述のとおり、キャノンボールそのものには興味が無い人であっても、自転車に乗る上で有効活用できる知識が得られるだろう。
キャノンボールをはじめとしたファストランは、「長距離をいかに"楽に"走るか」を追及している側面もあるので、
日常のサイクリング、レース、ヒルクライム、MTBなど、ジャンルを問わず応用できるはずだ。
もちろんキャノンボール達成を目論む人にとっては、達成者や同じ志の人たちの生の声を聞ける貴重な機会だ。
知識を得られると共に、挑戦・達成に向けての刺激を得られるだろう。
なおワークショップが終わった後、一部参加者で近郊のインド料理屋へ移動し、忘年会(通称キャノンボーネン会)が開催された。
お酒が入ったこともあり、こちらでも濃い人たちによる濃い話で大いに盛り上がった。
価格評価→★★★★★(実質、場所代のみ)
評 価→★★★★★(密度の濃い内容)
<オプション>
年 式→2014年(2015年もありますか?)