購入価格: ¥0 (税込) ※無料アプリ
『ピストバイクのスキッドパッチ数計算ツール』
■ スキッドパッチ数とギア比が簡単に求められる
ピストバイクのトリックのひとつにスキッドというものがある。これはペダルを脚で無理やり止めて後輪をロックさせ、後輪を滑らせる技のことだ。スキッド時に地面とタイヤが擦れる場所をスキッドエリアというが、チェーンリングとコグの組み合わせ方次第では、スキッドの度に毎回同じ場所でタイヤが擦れてしまう。だから、スキッドエリアを考慮してギア比を決める必要がある。
スキッドエリアの数(スキッドパッチ数)は、チェーンリングの歯数とコグの歯数の最小公倍数をチェーンリングの歯数で割ると求められる。この計算自体は難しくないが、様々なチェーンリングとコグの組み合わせをいちいち計算するのは少々面倒だ。ExcelやNumbersなどの表計算ソフトを利用するのもちょっと面倒だ。
そこで便利なのが、Fixie CalculatorというiPhoneアプリだ。UIはとてもシンプル。「+」と「-」のボタンをタップして、チェーンリングとコグの歯数を決めるだけで、ギア比とスキッドパッチ数が表示される。ギア比を考慮しつつ、スキッドパッチ数が大きくなるように歯数を決めれば、スキッドエリアが分散されてタイヤが長持ちするようになるはずだ。
ここまで書いておいてなんだが、私はスキッドなどのトリックを一切行わない。だが、固定ギアで乗る場合は、ギア比によっては、交差点などで停車する度に毎回タイヤが同じ位置になる。つまり、私がこのアプリを使ったのは、タイヤの同じ位置が減らないような組み合わせを考えるためだった。
ところが、スキッドを行わないなら、チェーンリングの歯数が48T、コグの歯数が16Tというスキッドパッチ数が1の場合でも実用上は全く問題なかった。停車するくらいでは激しくタイヤが擦れたりせず、タイヤの寿命に大きな影響はないからだ。結果的にこのアプリは必要なかったが、アプリ自体はシンプルで使いやすいもの。無料アプリの傑作だと思う。
写真(左) : Fixie Calculator。App Storeから無料でダウンロードできる
写真(中央): 現在のギア比。スキッドパッチ数は17と多め ※フリーギアも17T
写真(右) : 以前のギア比。スキッドするなら最悪の組み合わせだが、しないなら全然問題ない
価格評価→★★★★★ (無料アプリ)
評 価→★★★★☆ (シンプルで使いやすい。ピストに乗るならいじるだけでも面白いかも)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→ ー