購入価格 ¥10000位(一本当たり)
このリムを使ったホイール(前、後輪)をチューブレス化したのでチューブレス化という観点からレビューさせていただこうと思います。ちなみにリムは強度アップの対策が施された後期型の物です。
使用した物はStan's NOTUBESのバルブ、リムテープ(21mm幅)です、
タイアはSoyoのEX-WING TUBELESSですがタイヤサイドに「Hutchingson」のロゴがガッツリ入っており、パッケージには「MADE IN FRANCE」とあるので実質ユッチンソンのタイアといっていいと思います。ちなみにチューブレスタイアを扱うのは今回が初めてです。
まず、リム内面のテープを貼る部分を清掃、脱脂しリムテープを貼ります、ロードなので二重に貼りました。その後、普通のクリンチャータイアとチューブを装着し、エアーを入れて空気圧によるテープの圧着をはかりました。ネットなどでクリンチャーリムのチューブレス化について調べてもこの作業についてはほとんど触れられていませんが実際に作業してみてこの工程は必須ではないかと思いました。スポーク穴からのエアの漏出を防げるかどうかはテープのリムへの密着度合いにかかっているわけですが、今回使ったStan's NOTUBESのリムテープは高圧に耐えられるようにするためか結構硬い素材で、複雑な形状のリム内面に密着させるためには指で押さえる程度では到底無理ではないかと感じました。圧着させる期間は長ければ長いほど良いと思いますのでしばらくはクリンチャーホイールとして使用して、十分にテープを密着させてからチューブレスタイアを装着するのも良いのではないでしょうか。
空気圧による圧着後のリム内面
きれいに密着しています。
タイアの装着ですが、チューブレスタイアの装着は難しいと聞いていたのでビードにマルニのビードワックスを十分に塗ったのですが
やはり普通のクリンチャータイアに比べるとかなりはめにくいなと感じました、私はクリンチャータイアの装着ではタイヤレバーを使うことはほとんど無いのですがこのタイアの場合は私の腕力ではタイヤレバー無しでは無理だと思います。最後の20cmくらいになると、一方からはめていくと反対側がどんどん外れていくので片方を紐やストラップで縛って外れないようにしておくことも必要だと思います。
タイアを装着して次なる関門のビード上げにかかりました。通常はここで石鹸水を使うのですがビードにはビードワックスを十分に塗ってあるので、ビードのすべりは良いはずだろうということでとりあえず石鹸水は使わずにフロアポンプでマッハポンピング(笑)をして空気を入れてみたところ一発であっさりビードが上がって指定空気圧まで空気を入れることができました。前、後輪ともにそうだったので偶然ではないと思います、フロアポンプは特別なものではなくパナレーサーの「楽々ポンプ」です。
後はシーラントを入れて作業終了となるわけですがシーラント無しでどれくらいエアがもつか様子を見てみたところなかなか空気は抜けません。最初後輪は一晩でペコペコになるほど抜けましたがタイアを装着しなおしたら抜けなくなりました。ビードがリムに馴染んでくるためか、日にちがたつほど空気の保持力は上がってくるような気がします。結局あまりにも空気が抜けないのでシーラントは入れずに使用しています。タイアを装着して2、3ヶ月ほど経過した今では8bar入れて7barまで下がるのに四日間くらいかかります。
他のタイアやバルブ、テープなどではどうなのかはわかりませんが、今回私が使用した部品構成においては非常にチューブレス化しやすいチューブレスタイアに向いているリムではないかと感じました。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★★
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年 式→
カタログ重量→ g(実測重量393g、388g、389g)