購入価格: 完成車付属品
標準価格: ¥1,620 (税込)
『握りやすく長時間走行が楽なエルゴノミック形状のグリップ。べたつきがこのグリップの良さを全てダメにする』
■GIANTのエルゴノミック形状のグリップ
GIANT SUITTO2に付属していたグリップが、GIANT COMFORT LOCK-ONだ。グリップ手前に手のひらを置く場所があるエルゴノミックデザインが特徴。また、ロックオングリップにすることでグリップをずれにくくしている。右グリップが135mmのロングタイプと、グリップシフト用の92mmのものがある。
このグリップはVELO ERGO LOCK ON GRIPと同一形状のものだ。GIANTはVELO製のサドルやグリップを純正パーツとして販売していることがある。他のメーカーからも様々な商品名で販売しているようだ。
GIANT COMFORT LOCK-ON
■手のひらにかかる荷重を分散
このグリップは手や指の形に合うように作られ、柔らかい素材が使用されているので、握り心地が良く快適だ。特に快適なのがグリップ手前の広い部分だ。柔らかい素材が手のひらの重みを受け止め、広い面積が手のひらにかかる荷重を分散させてくれる。また、SUITTO2の太いタイヤと相まって、地面からの突き上げや振動を緩和する。
グリップ力は十分高く、グローブ着用時だけでなく素手でも滑ることはない。また、グリップシフターを回す時に、手がくっついて横に動かしにくいということもない。手が滑らない程度の適度なグリップ力が確保されていると感じた。
■べたつくのが弱点
このグリップの弱点は劣化するとグリップがべたつくことだ。べたつきは徐々に増していき、使用後1年くらい経つと、吸着した汚れが洗っても取れなくなる。たわしに中性洗剤を付けて強く擦っても汚れはあまり落ちない。川の土手を走行した時には、砂埃や枯れ草がくっつくこともある。
また、グリップを取り外してクリーニングしようと思ったのだが、ロックリングのない側がハンドルバーにくっついて取ることができなかった。このグリップを外す時は、ロックリングのないゴム製のグリップを外す時と同様、カッターナイフ等で切る必要があるかもしれない。
■エルゴノミックデザインのグリップなら他のものをおすすめ
エルゴノミック形状と柔らかい素材のグリップはとても快適で使いやすく、長時間のサイクリングの疲労を軽減してくれる。それだけにべたつくのがとても残念だった。個人的にはこのグリップはおすすめできない。エルゴノミック形状のグリップなら他にも多くの選択肢がある。もしこのグリップを使うとしたら、早めの交換を前提にした方が良いだろう。
価格評価→★★★☆☆ (安いグリップだが、コスパに優れるわけではない)
評 価→★☆☆☆☆ (握りやすく快適だが、べとつきやすく長期の使用は難しい)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→212g (135mm)