購入価格 ¥5003
2年前に買ってあったチューブラタイヤをようやく使うの図。
走行距離860km時点のレビューです。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
バルブが根本(ねもと)から外れるタイプ・・・
今どきのこのクラスのタイヤになるとバルブが根本から外れるんですね。初体験です(笑)。
とういうわけで別売りの長いバルブを使ってディープリムにも対応可能となっています。
で、パンク予防用のシーラントを注入する場合の話ですが、ちょっとしたくふうで作業が楽になります。バルブを外して根本の小穴から注入するのは至難なので、単管のバルブエクステンダか、もしくは、バルブコアを外すことが出来る廃タイヤチューブからバルブ単管部を取り出してひっくり返しにしてEVO CXのバルブ根本にねじ込むとかして、これらの管を経由してシーラントを流し込むと楽です。私は廃タイヤチューブからバルブ単管部を取り出して対応しました。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
推奨空気圧は8~14bar・・・
コルサCX系はもしかして、推奨空気圧が全て8~14barなんでしょうか。(コルサCXの”エリート”ではラベルに8~14barと表記も、トレッド脇のエンボス文字では7~10bar表記。このいい加減さが魅力的でもあります)
それにしても23Cというサイズで14barなんて、一体だれがそんな高圧で乗るのでしょうか??ワタシ的には8barでちょうどいい、と言いたいところです。いえいえ、21Cじゃなくて23Cなのであるからして、7barだってイケる、と思いたいところでもありますが、しかし、低圧で登坂時にパワーオンするとどうも、タイヤがひしゃげることによるロードノイズが大きく、TPI過多による「しなやか過ぎ症候群」を発症してしまうようです。そんなもんあるかどうか知りませんが。ついでにコシも少々弱い。こういう使い方はむしろ、低TPIの安タイヤに分があるようです。
※なお、「しなやか過ぎ症候群」は今思いついて勝手に命名しただけなので、googleっても出てきません。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
低圧時の乗り心地はさすが・・・
そうはいってもスチールロードに装着して8bar程度で高速巡航サイクリングするなら大変良い乗り心地です。カイセイ8630パイプのロードに装着していますが、こういう乗り味には、今時のチューニングされたカーボンフレームならまだしも、鉄系ではなかなか出会えるものではないのかも知れません。素晴らしい(・・・自転車が)。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
レースで使うなら9barあたり・・・?
本当は7barあたりで使えるといいなあと思うのですが、コーナリングに少々難アリ。私は平凡なサイクリストなので7barでもよいのですが。そもそもこういうレーシングタイヤは、ある程度高圧にして転がりを軽くした状態でも、コーナリング時のグリップ性能がそこそこ引き出せるからこそレーシングタイヤ、ということなのかも知れません。7barでは頼りないコーナリングも、9barでは全く別人となります。まあ、こういういいタイヤを低圧で使ってイチャモンつけるのは筋違いっていうもんですね。
空気圧を上げての旋回は気持ちよく、安心感もまあまああるのですが、あまり上げると摩擦円は容赦なく狭くなるような気がします。実用的な空気圧は10bar程度までじゃないでしょうか。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
空気抜けすぎ・・・
ラテックスチューブなので仕方ありませんが、朝入れた空気の圧が速やかに低下し、夜になるとコーナリングが云々、という状態ではなくなります。空気を追加しないとダメです。8barが24時間で4bar程度まで落ちてしまうようです。大昔、ソーヨーの決戦用タイヤを初めて使った時、同じ目に遭いましたが、あの時は何も知らなかったので、「前後とも不良品か?」 とマジメに思ったりしたものです。というわけで、よほどラテックス愛に溢れた人でないと、自転車通勤などに使うのは大変かな、というのが正直なところ。おなじコルサ系なら、ブチルチューブのCX ELITEが通勤タイヤとしては、多くの人にとって適切な選択となるでしょう。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
今の世の中、SOYOやTUFO、Veloflexなど、いいタイヤを作っているところがほかにもありますが、そういった素晴らしいタイヤを使う日はコルサEVO CXがすり減ってから。まだまだ先になりそうです。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆