紐デュラか電アルか・・・それが問題だ
購入価格:¥車両に付属
§経緯
それまで、シマノ派の私としては、デュラこそが至高と思っていました。
TIME VXに9000をインストールしてゴキゲンでしたし。
とはいえDi2を使っている友人は、電動使うと紐に戻れなくなるよー!と口々に言いますが・・・。
そんなわけあるまい。
9000デュラの、あの節度感とヌルっとした軽いフィーリングとの絶妙なマリアージュを超える訳がない。
(はい、カンパ派の方は聞き流すところですよー)
また、出先で充電切れたらどうする?。
充電がどのくらい残ってるか不安にならないの?
友人は、ふふん♪と鼻を鳴らします。
まぁ、使ってみなよ。と。
で、入手したPARISには、6870のDi2が装着されていました。
そこまで言うなら試してやろうじゃないの!
ステム下のジャンクションAに充電器を差し、インジケーターランプが消えるまで充電。
差しっぱなしでも過充電することはないとのことで安心。
いよいよ走ってみます。
§レビュー
ワイヤー式と違い、レバーは動きません。
R側シフトアップとF側インナーのスイッチ(開放側)はワイヤーと同じなので違和感がないのですが・・・
R側のシフトダウンとF側アウター(巻き側)はどこで操作するんじゃ!?というあるあるな状況に(汗)
あ、スイッチはここかと確認し、気を取り直し、走り始めます。
操作感は・・・残念ながら・・・圧倒的に・・・Di2の勝ち・・・。
悔しぃです!!(古ぃ)
スイッチを押した瞬間、タイムラグなくウィン!とシフトチェンジ。
(シフトスピードそのものはワイヤー式と変わらないと思いますが・・・)
チェンジした後、ゥィ、ゥィとけなげにトリム調整してくれる仕草がちょっと萌え。
良く言われる、トルクが掛かった状況でのアウター操作も、ガツっと引いてくれるので楽々。
そりゃ、巻きも開放も関係ないモーター駆動だってことは理解していますが、ここまで楽だと・・・
また、疲れているときは巻き側のレバー押し込みが面倒だなぁと思うことがありますが
レバーではなくスイッチなので、ストロークという概念がないことに改めて驚かされます。とても楽です。
また、いわゆるゴーストシフティングに「馬鹿野郎!」と怒ることもありません。
PC上でのセッティング(SHIMANO E- tube Projectという無料アプリ使用)で、スイッチ押しっぱなし⇒無段階シフト にセットしています。
なので、急な赤信号でシフトダウンを余儀なく強いられる場合等、レバーを何度も押し込み直す必要がないので、とても楽です。
また、発進時も、ローからシフトアップスイッチを押しっぱなしにすると、トップまでカンカンカンカン・・・とシフトアップするのが楽しいです。
また、他の利点としては:
・冒頭書いた通りレバー本体は固定されているので、ブレーキング時に左右にブレることがありません。
従って、ダウンヒルでもブレーキに余計な気を使わなくて済むのは非常に嬉しかったです。
・バッテリーの持ちはかなり良く、月に500km程度のライドであれば充電は1ヶ月に1回で問題ありません。
・ブラケットの持ちやすさについては、9000デュラより更に細く、手の小さい私にはとても持ちやすいです。
(どうやら9070より細いという記事も見つけましたが、自分では確認していません)
また、6700アルテにはなかったレバーの引き代調整ができる(アーレンキーで回すタイプ)ので、併せて助かっています。
§ガーミン(510Jです)との連携:
ちょっと前(夏前くらいでしたでしょうか?)のガーミンのアップデートで、私が使っている510JもDi2対応になりました。
ワイヤレスユニット(SM-EWW01:6~7,000円程度)を追加すれば、ガーミンの画面上にバッテリー残量が表示されます。
よし!俺もユニット買おう!と意気軒高にポチリそうになったのですが・・・
ジャンクションAにくっついてるこのパーツ・・・あれ?これって・・・
安心してください。最初からついてます!
(あぶねぇマジで買うトコだったよ・・・前のオーナーどんな人だったんだよ・・・)
ちなみに、取説ではシートステーに装着となっていますが、ステム下のジャンクションAにぶら下がっていました。
他でも書かれている通り、動作に問題はありません。
早速Di2側もアップデートし、Di2を検索させ無事ヒット。
・バッテリー残量
・ギアポジション
の二つを表示させています。
バッテリー残量については、満充電でも90%と表示され、80%⇒70%と10%刻みで落ち込んでいきます。
ちょうど100kmくらいで10%無くなる感じです。
これで一々ジャンクションAで残量チェックをしなくて済みます。
充電が切れそうになると、自動的にインナートップ(インナーと4速という説もあり)となり、何とか自走出来るような配慮がされています。
40%になると充電してしまうヘタレなので試していませんが(笑)
なお、手で変速しようとしてもビクともしません。
ギアポジションについては、これが意外と便利です。
今何速に入っている?ロー側後2枚残ってる?などと、走行中にスプロケをチラ見する悪癖があったのですが、画面のポジション表示を見れば済むので助かっています。
§まとめ
9000デュラとアルテDi2、実勢価格はほぼ同じなので、迷っている方もいると思います。
Wiggleでセール中ですし(笑)
また、電動への信頼性に疑問を感じている方もいらっしゃると思います。
私も、冒頭書いたように、デュラ信者でした(過去形)。
が・・・
・圧倒的な操作性の良さ
・手を汚さず工具も使わないディレーラー調整
・PCに繋いで色々なセッティングが出来る
・ブレーキレバーが横に動かない
・ワイヤー交換の必要がない
・ブラケットの細さ
・バッテリーの持ち
・ガーミンとの連携
等、ワイヤーと比べてメリットが多いのです。
期せずして9000デュラと両方使える立場の果報者ですが、見た目意外は全て電動の勝ちです。
普段使いからレースまで、変速器単体として比較するならば、ワイヤーは電動には敵いません。
ただ、やはり自転車は機材スポーツですから、ビジュアルなども大事だと思います。
やっぱりワイヤー式が好き!!ならば、やはりその気持ちに従った方がいいと思います。
Di2、ここまで来るとクルマと一緒で、家電の範疇ですし。
本当に悔しいですが、友人の言っていることは、真実でした。
デュラか電アルか迷っている友人がいますが、今や電アルをストレートに勧めざるを得ません。
価格評価→★★★☆☆(←やっぱり高いんですよね…)
評 価→★★★★★(←すみません食わず嫌いでした)