購入価格: ¥2,338 (税込)
標準価格: ¥2,642 (税込)
『動作は問題ないが、表面処理が残念』
■DEORE T610シリーズのフロントディレイラー
トレッキングバイクコンポーネントDEORE T610シリーズのフロントディレイラーがFD-T610だ。クロスバイクGIANT SEEK R3の10速化に伴って交換した。
・DEORE FD-T610-6 ブラック。Dyna-Sysの”D”のロゴがない
■FD-T610-6を選択
数種類あるDEORE T610のフロントディレイラーの中から選んだのは、FD-T610-6のブラックだ。今まで使っていたフロントディレイラーと同じようにトップスイングタイプ、チェーンステーアングルが66-69°のものだ。ケーブルのルートが上引き、下引きの両方に対応するデュアルプルだ。バンドタイプで、SEEKは付属のφ31.8のスペーサーを挟んで取り付ける。対応アウターギアは44T/48T。
・左: パッケージにフロントディレイラーのタイプが表示されている 右: 付属のバンド(φ31.8)
■スムーズなフロントの変速
DEORE T610のクランクセットFC-T611、シフターSL-T610との組み合わせでは、軽くて滑らかな動作を味わえた。このフロントディレイラー単体での変速性能の評価は難しく、FD-M590と大きな違いは感じにくいが、SEEKに搭載されていたFD-M191の薄い羽よりはシャキっと変速しているのではないだろうか。
■表面処理がちょっと残念
DEORE FD-M590は艶のあるギャラクシーブラックだったが、このフロントディレイラーは光沢感のないくすんだ色をしている。その分目立ちにくいのかもしれないが、個人的にはあまり好みではない。フロントディレイラーは、DEORE T610シリーズで最も質感の低い部品だ。目立ちにくい部品なのが幸い。
・遠目ではあまり分からないと思うが…
■初めてのフロントディレイラーの取り付け
フロントディレイラーの調整は何度も行ったことがあるが、取り付けるのは初めてだった。「チェーンガイド外プレートの平らな面と最大ギアの平らな面を揃える」というのが難しく、何度も慎重に取り付ける向きを確認した。
DEORE T610には使用方法が書かれたユーザーマニュアルしか付属せず、取り付け方法や調整方法はSHIMANOのサイトからディーラーズマニュアルをダウンロードする必要がある。ディーラーズマニュアルはT610専用ではなく、SHIMANOのコンポーネント共通のものだ。
フロントディレイラーの調整方法は、DEORE FD-M590よりも簡略化されているように感じた。マニュアルの通りに作業したつもりがうまくいかず、何度か調整をやり直した。今までどおり「レバーが重い場合は...」など細かい調整方法を記載してくれれば、もうちょっと早く終わったかもしれない。 まだまだ経験不足だと実感したが、試行錯誤のおかげで色々学ぶことはできた気がする。
・プロセットアライメントブロックと歯先を合わせるためのシール
■苦労の甲斐あって
走行中にフロントの変速がスパッと決まった時は、調整の苦労が報われたような感じがしてとても嬉しかった。このフロントディレイラーは表面処理がちょっと残念だが、DEORE T610全体で考えた場合、快適なフロントの変則なので、交換して良かったと思う。
価格評価→★★★★★ (リーズナブルな価格)
評 価→★★★★☆ (DEORE T610の他のパーツと相まって動作は良好。表面処理だけが残念)
<オプション>
年 式→2014年
カタログ重量→157g