マックス・グラスキン『サイクル・サイエンス』河出書房新社、2013年
マックス・グラスキン著 黒輪篤嗣訳『サイクル・サイエンス』自転車を科学する 河出書房新社、2013年7月30日初版発行、定価2,800円税別
書店で見かけて興味を持ち、地元の市立図書館でリクエストしたところ購入していただいた。 自転車に関わる多くの科学的分野を、図表を駆使して見開きで構成した本。コラムも多くて面白い。
・フレームはどのくらいエネルギーを吸収するか(54頁)…フレームにパワーを奪われる心配はしなくてよい ・なぜ自転車は立っていられるのか~自立安定性(60頁)…論理上はともかく実際の走行においては未だに数値化できていない ・潤滑油による比較(88頁)…新品のチェーンを使った実験では潤滑油が違っても摩擦軽減性能に大きな差は見られない ・プラズマは未来の自転車の素材になるか(94頁)…かもしれない ・ホイールの重さはどのくらい重要か(108頁)…対投資効果が高い手段はたくさんある ・リカンベントの自由奔放さ(132頁)
なかなか興味深いが、見開きで終わってしまっているためもう少し追及してほしい部分がちらほら。構成上やむを得ないのだろうけど。 図表のセンスも微妙で、工夫が徒で判読しにくい部分がちらほら。 立ち読みするには版型が大きくて重いので、誤って足の上に落としてしまわないように注意が必要。
原注や索引があるので内容についての検証はできそうだ(やらないけど)。
価格評価→-(購入していないので評価なし) 評 価→★★★☆☆(なかなか面白い)
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