購入価格 ¥27,300
現行アルテグラ6700、BR-6700よりコンポ載せ替え。
SHIMANOの最高峰コンポであり、世界最高峰のブレーキアーチ。
比較対象はBR-6700と、旧々DURA BR-7800。
見た目としては、黒(濃いアイスグレーに近い)とアルミ色のハイブリッド。
色味は旧DURA BR-7900と少し似ていて、全体的に光沢仕様に変更になった。
また、大きく構造変更し、左右対称デュアルピボットのおかげでメカメカしさが増した。
重量は前後で約4g程度増量と大差なく、ワイヤー固定ボルトなどは7900系同様チタン製。
機構が複雑化し部品が増加したのに、ごくわずかな増量で収まったのは評価できる点であろう。
セッティングとしてはトーイン0mm ・ バネレートは最弱。
ちなみにDURA9000ホイールとの組み合わせ。
性能に関しては一切の文句はない。
デュアルピボットのおかげか、シューまでの距離が短くなりダイレクト感に磨きがかかった。
7800の「カッツン」や6700のアーチが撓んで逃げる感覚は全くなく、コントローラブルで制動力も申し分なし。
機構的にはピボット間にローラーベアリングが組み込まれ、フルブレーキング時にわずかに撓むような動きをすのだが、
これが急制動時の耐ロック性に大きく効果があり、リアロックの回数が激減、というより無くなった。
7800・6700と比べると、剛性アップでリニアにはなりつつ、引き代を少し増やしコントロール性も向上した。
セッティングやホイール、フレーム剛性などにもよるが、ブラケットを握った状態でのジャックナイフも容易なほど。
特質点としては、コントローラブルで制動力が上がった故のリアのスピードコントロールのしやすさ。
街中では、急制動時以外は一切フロントは掛けなくてもいいのではと思うほどの制動力、これには脱帽である。
なお1500km走行後にシューのみSWISS STOP BXP に交換したが、
ダイレクト感と初期制動力が上がり、多少コントロール性が落ちて神経質になったが、それでも7800よりもコントローラブル。
「下位グレードでもワイヤーやセッティングでいくらでも変わる・・・」というレビューもあるが、きちんと自分好みにセッティングすれば、
制動力もコントロールも下位グレードを圧倒し、申し分ないだけのブレーキであることは間違いない。
細かい調整ができる優位性も、DURA-ACEならではだと言えるだろう。
価格評価→★★★★☆(決して安くないが、身を守るためにも投資すべき)
評 価→★★★★★(歴代DURAで最高の出来、軽い車輪云々より命のためにまずこれを)
年 式→2013
カタログ重量→ 297g(実測重量 295g)