購入価格: ¥200くらい ※東急ハンズで10cm単位で切り売り
『輝きが美しい金属のような質感のカッティングシート』
中川ケミカルのカッティングシートは、粘着のりのついた塩化ビニールの薄いシートで、切り出してロゴに貼ったり、パーツに貼ってカラーを変えたりするのに使える。だが、カッティングシートは、スコッチカルと比べて、シートに厚みがあって全く伸びないのでとても使いにくい。
中川ケミカルのカッティングシート 金・銀は、通常色や蛍光色のカッティングシートと違って非常に薄く、貼り付けた時の段差がほとんど目立たない。このカッティングシートは、ポリエステル系の樹脂にアルミを蒸着してあり、表面に本物の金属のような質感で鏡面のような美しい輝きをしている。
私が用いたのは、金ミラータイプというものだ。このカッティングシートからロゴを切り出して、GIANT FIXERのダウンチューブに貼り付けた。右クランクのシャフトの部分には、輪っかにしたカッティングシートを貼り付けた。
マイセンなどの陶磁器の絵付けでは、金で縁などを装飾することが多い。金が多く使われるのは他の色と合わせやすいからだが、私の自転車に貼り付けても、他の色と喧嘩せずうまく調和してくれた。
このカッティングシートは薄手だが硬く、デザインカッターで切り出すのに力がいる。厚みのある他のカッティングシートよりも硬い。当然伸びは良くないので、強い曲面や複雑な形状に晴子とはできない。ロゴを作成する時には、台紙を残してカッティングシートだけ切り取るとフレームに貼り付けやすいのだが、カッティングシートの硬さに加えて台紙(透明のフィルム)が薄いので、どうしても台紙ごと切ってしまうことになる。バラバラにならないように、裏からマスキングテープ等で台紙を補強する必要がある。
また、硬いので折り目やシワがつきやすく、切り出した後には気をつけて扱わないと、苦労して切り出した努力が水の泡になる。位置決めは、リタックシートに貼ったロゴを、石鹸水を使って滑らせながら行った。
※ロゴの作成の仕方は以下を参照
スコッチカル、カッティングシートによる愛車のカスタマイズ:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=10710&forum=106&post_id=18455#forumpost18455このカッティングシートの耐候性は、カタログでは屋外で3ヶ月〜1年となっている。1年半以上使っているが、剥がれや色あせ等の劣化もなく、今でも美しい輝きを放っている。意外に耐久性があるようだ。表面には小傷がつきやすいので、洗車の時は洗剤を付けたスポンジで軽く撫でるようにしている。
実はスコッチカルにもゴールドはあるのだが、このゴールドの方が仕上がりの品はずっと上だ。伸びにくく硬いので切り出しは大変だが、うまく貼り付けた時の満足感は非常に高い。自転車のワンポイントにゴールドを入れてみたい人にはおすすめ。
価格評価→★★★★★ (この値段でこれだけ上品に仕上がってくれる)
評 価→★★★★☆ (本物の金属のような質感。シートが薄いのも良い。加工しにくいので-1)
(切り出すのは大変だが、完成した時の満足感は高い)
(スラムのクランクの軸に、カッティングシートの輪っかを貼り付けた)
(左: スコッチカル 右: カッティングシート 金ミラータイプ)