購入価格 ¥
通販ショップについての今年のアンケートがまとまった
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6455&forum=114&post_id=10875#forumpost10875これによると、タキザワは国内ショップでは7位に入っている。現状では、まあ妥当なところだと思う。
しかし、当サイトのショップ・メーカー・代理店 の項目では、国内外のサイトの中で
閲覧数で4位、投稿数では3位に入っている人気ショップであることを考えると、ちょっと奇異に思える
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewforum.php?sortname=t.topic_replies&sortorder=DESC&sortsince=20000&forum=125&refresh=%E3%82%B4%E3%83%BC!投稿数が多いということは、ファンが多いということ
閲覧数が多いということは、興味を持っている人も多いということである
それにも かかわらず、利用が伸びないのは何故だろうか?
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答えは、タキザワのサイトにアクセスしてみると分かる
http://www.takizawa-web.com/index.html自転車のネットショップでは、通常3階層のメニューを持っている
1) TOPページにある商品分類の文字やアイコンをクリックすると、
2) その分類の全商品の 商品名、価格、その他簡単な情報が表示される
3) 個別の商品をクリックすると、その商品についての詳細な情報を確認し、発注することができる
アサヒやウイッグルでは、〔マウンテンバイク〕〔ロードバイク〕という風に、さらに入口が細分化されて4階層になっているが、
これは《男湯》《女湯》のようなもので、他の入口は通常利用しないので、実質3階層であるといえる
当然、分類はかなり多くなる。当サイトの分類を表すアイコンの数を かぞえてみて欲しい。軽く100を超えている
ところがタキザワのトップページに表示されている分類名はたった 31 しかない
たとえば、《ハンドルバー&ステム》という項目をクリックしてみて欲しい
http://www.takizawa-web.com/shop-bar&stem09/deda/deda_top.htmlアサヒのような一般的なショップに慣れている人は、タキザワでは
Dedaしか扱っていないんだと勘違いするかも知れないが、実は、Dedaの商品だけが
表示されているのだ。
上を良く見ると、PRO とか NITTO とか他のメーカーのタブがある。
ここをクリックすれば、他のメーカーの商品も表示できるのだが、
全メーカーの商品を一覧で比較することは出来ない。
しかも、このページでは商品の価格も分からないのである。
リアルの店舗でハンドルを選ぶことを考えると、まずざっと全商品をみて、価格、形状、幅、材質、色など
種々の条件を勘案しながらいくつか候補を選び、比較検討したうえに購入に至る
アサヒなど他店のサイトは、リアル店舗での買い物の仕方をネットでもできるように
工夫した結果、3階層になっているわけだ。
ところがタキザワのサイトでは、一覧画面では価格が表示されないし、
メーカーごとに別な売場になっていて、客にとっ ては選びにくい
初めて買い物をしようとする客にとっては敷居が高いのだ
海外のショップでは売上げの良い順の表示とか、雑誌に取り上げられた商品の紹介とか
買った人のレビューが表示できて、どんどん買い物が便利になっているのと比べると
余りの格差に慄然とする。現在持っている在庫以上に注文が入ると表示する機能とか
メーカー別に検索したりする機能すらまったく無い
せめて、アサヒのように、別画面だが売れ筋ベスト5が表示されると便利なんだが‥
しかも、TOPページにある分類が少ないため、変な所に分類が紛れ込んでいる。ここでも
上のメーカー名の表示部分の右端にBartape & Grip という別な分類が入っており、
ここをクリックすると、画面真ん中左側でメーカー名を、右側で材質と色を選ぶようになっている
非常に複雑なしくみである。ハンドルバーよりバーテープの方がはるかに購買頻度が高い商品であり、
通常はTOPページから選択できるものであるから、粗忽者の私なぞは、長らく、タキザワはネットでは
バーテープは注文できないと思い込んでいたくらいである。
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タキザワのサイトのトップには
『当サイトに掲載商品の在庫は、常時在庫を目標にに努力しておりますが、
諸般の事情により欠品することも有りますので、あらかじめご了承ください。』
という逃げ口上が赤字で表示されている。
しかし、タキザワは全品自社で在庫しているので対応が早いのが売りでは無かったのかな??
常々疑問に思っていたのだが、今春、疑問が解けた。私が発注したした商品があいにく欠品だったのだ。
しょうがなくアサヒに発注してみたんだが、アサヒも欠品していた。
問題はその後だ。アサヒは翌日には当該商品に《欠品》と表示された。
タキザワのサイトでは、いまだに表示がされていない。
これでは、クレームも多くなるだろう。
何故こんなことになってしまったのか?
ここからは想像に過ぎないが、上記のようにあまりにも複雑な構造のサイトを
作ってしまったので、トップページ以外は、よほどヒマな時でないと
サイトをメンテナンスする暇が無いのではないかと思われる。
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また、普通の通販サイトでは、一度注文したお客が同じパソコンでアクセスすると、住所その他は
入力する必要が無い。極端な話、注文をバスケットに放り込んで、確定を押すだけで
注文ができる。しかし、そのためには、不正アクセスをプロテクトしたり、サイト管理が不可欠である
アマゾンの1クリックで注文というボタンがビジネスモデル特許だと前に聞いたことがあるが、
バスケットに放り込んでから注文の確定まで、いかにラクチンにするかは、かなり売上げに影響するだろうと思う
このあたりは中々難しい問題で、最近でもmontbellの情報流出事件があったばかりで、
無責任なことは言えないが、少しでも簡単に注文できるようにできないか、チャレンジしてみる
価値はある課題だと思う
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今まで述べてきたことをリアルの店舗に例えると、タキザワのネットショップは、どこに
何があるのか分からない迷路のようなお店で、レジまで長い廊下を歩かなくてはならず
しかもせっかく商品が入っていると思ってはるばるレジまで持っていったみたら空箱のことがよくあるという
あってはならない店舗である
こんなていたらくなのに、何故こんなに支持があるのか?
それは、《ローディーによるローディーのための、ロード用品の店》という経営理念を愚直に守っているということに尽きる。
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たとえば、みなさんのお付き合いのある自転車店は、手組みのホイールを扱っているだろうか?
50万位買い物して頼み込めばやってくれる店もあると思うが、あくまで裏メニュー的扱いであり、
積極的に受付けてくれる所は数えるくらいしかない。
何故だろうか?先進国では、一番経費が掛かるのが人件費なのだ。手組みだからといって高い料金が取れる訳ではないので、
ほぼ完全自動で工場で製造する完組みに比べて利益率が低くなる。当然、経営的にはできるだけ取り扱いたくない。
では、ローディーにとって、手組みのホイールは無くても良いものなのか? 答えは『否』である。
うちは、ローディーのための店だ。ローディーが必要なものは、利益率の大小に関わらず取り扱おう。
何とタキザワでは、手組みホイールについてわざわざ自社のカタログに1ページを割いて売り込んでいる。
中々出来ることでは無い。それだけでも尊敬に値する。
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カタログのことが出たついでに、この店の有名なカタログについて触れておく。
これは1年間のうちに1回でも買い物をした顧客に送っているもので、2010年版は
全ページカラー写真入りの192頁で、あの砂田弓弦氏の写真入の表紙がついた豪華なものである
ネットに慣れてしまっていて、自転車用品を一覧できるものが少ないなかで、これは大変便利なものである
同時に、この本をよーく眺めると、タキザワさんの姿勢が感じられて好ましい。
余り中身について喋ってしまうと、推理小説のネタばらしのようになって興ざめなので
ここではポンプの話を少ししておこう。
実は、自転車用のポンプというのは、内外価格差が非常に大きい商品である
試しに、アサヒとウイッグルやCRCで同じ商品の価格を比べてみて欲しい。
だいたい、同じような価格のものも稀にあるが、最低でも国内の方が10%は高い。
製造が台湾や中国が多いことを考えると、猫目のライトと同じく、国内の方が
安く買えて当たり前だと思うのだが‥。これは国内の代理店の問題で、小売店の問題ではないのだが、
こういう状況で、国内代理店のせいにして、そのまま高い価格で商品を売るのを潔しとしないのが
タキザワさんの良い所である。
あちらこちらから、内外価格差が無いメーカーを探してきている。逆に、有名どころのメーカーはほとんど扱いが無い
これは痛快である。
こうやって、どのメーカーのどの商品が選ばれて、どの商品が落ちているのか?
その背景にある理由は何か?考えていくと、1週間ぐらいは酒の肴に十分楽しめるのである
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以上タキザワのネットショップを問題点を指摘し、カタログを賞賛してきたが、はじめてタキザワを
利用する方でもタキザワの魅力を十二分に堪能できる方法が1つだけある。
実は、タキザワではメール会員というのを募集していて、いまならアドレスを登録すれば、
商品を注文していなくても今年のカタログを無料で送ってくれるのである。
カタログを見ながらの注文であれば、ネットでの表示が分かりにくくても
何とかなる。注文したものの一部が欠品していたとしても、
代わりの商品を見つけることは難しくないと思う。
送料は全国一律500円で、代引き手数料が280円と大変良心的な設定なので、
別に料金が掛かっても、気にならないのならば
そのまま注文してしまっても良いわけだ
どちらも1万円以上頼めば無料になるので、まあ無料にするのはそれほど難しいことは無いと思うがね
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タキザワさんの方へ提言があるとすれば、他の自転車通販ショップと違い、タキザワには
立派なカタログがあるのだから、これを十二分に活用した通販をすることを薦めたい
たとえば、ユニコさんは自社の扱い商品のカタログをPDFでダウンロードできるようにしている
タキザワでも同じことをするのは難しいことではない。今は印刷屋さんもみんな電気仕掛けであるから
印刷物になっているものを同時にPDFファイルにしてCDで納品してといえば、簡単に作ってくれるはずである
これをHP上でいくつかの大分類に分けてお客さんが自分でダウンロードできるようにしておく。
欠品や誤植、商品差し替えがあった時は、pdfの編集ソフトで
赤ペンで添削するように直すことができるはずである。直したものを
もう一度アップロードしておけば、サイトメンテナンスは完璧である
注文は、文房具通販ショップなどでよくあるように、カタログに記載してある
商品コードをユーザーに入力して貰って行うことにすればよいのである
その代わり、パソコンからも携帯からも注文ができるようにしていただけると
ありがたい。できれば、ウイッグルやアサヒのようなサイトを作ってもらえると
嬉しいんだけど、それにはもう少し規模を拡大する必要があるだろうと思う
どこか外部に作って貰うのならば、wiggleやCRCのサイトを見せて、
同じような物を作りたいというとかなり安く作れると思う。
ネットショップのサイトはいかに商品を見せるかという作り方が問題なわけで、
そこが具体的に固まっているのならば、あとはあまり経験の無いSEに
かなりの部分を任せることができるようになるのでね。
ちなみに、当サイトの管理人さんや有名レビュワーさんが多数御社の顧客なのであるから、
社内販売価格で○○ 万まで買える代わりに、腕に覚えがあるユーザー有志を募って、
無償でサイトを作り直してもらうなんていう裏技も可能かもしれない
価格評価→★★★★☆(国内ショップとしてはかなり頑張っている方である)
評 価→★★★★★(カタログ通販としてみれば。ネットショップとしては甘く見ても★★★くらいしかつけられない)