購入価格 ¥3600位@イギリス
スパイクタイヤです。
輸入元のコメントを引用すると
「スノー スタッド 比較的雪の少ない状況で使いやすいモデル。センターにピンを配置していないので、ロードノイズも少なく、アスファルト走行も快適です。超高剛性タングステンにスチールを合わせたピンを採用。 」
http://www.g-style.ne.jp/products/sch/私のは26インチなので100ピンです、700c版もありこちらは120ピンのようです。
スチールビード、サイドリフレクタ付なのでコミュータ向けのタイヤだと思います。
荷台と泥除けつきのマシンにつけて移動に使ってます。
今シーズン買い換えて2セット目。
初代は2005年に街のサイクルショップで偶然見つけて購入して6シーズン使用、そのときは2本で1万2~3千円だった気がします。
使用環境は非リアル雪国、雪は降るけど凍結しっぱなしの道はほとんど無い、でも自動車はスタッドレスタイヤに交換するのが常識の地域、太平洋側の都市での使用です。
毎年タイヤ交換する度に、直後は「お・も・い・・・」と後悔します。
タイヤ換えずに足べったりで何とかなるんじゃない?って。
でも手放せません、換えて良かったと思うこともしばしば。
通常のアスファルトの走行感は上の通り、重いです、比較対象が1.5インチ程度のスリックなので当然な気がしますが、2.3インチ程度の山タイヤと比べても重いです。
どちらかと言うとモーメントが大きい感じで、転がり抵抗的にはそこそこだと思います。
ブロックの頭のつながりは比較的良く、かつ上面は平滑なのでスピードに乗せてしまうとそこそこ走れます。
ただ、ザー、といったピンがアスファルトをかむ音がします、気にする人は気になるかもしれません、ま、これが故にスパイクが仕事するのですが。
肝心の対氷雪性能ですが、通常のアスファルト走行でピンの接地音がすることからきちんとスパイクが仕事をしている様です。
でもやはり滑ります、過度の期待は禁物です、100本程度のスパイクピンでは。
アスファルト+雪で降り始めの時にはスパイクがアスファルトに効いている様です。
雪が深くなると、ブロックがグリップの主役になると思いますが、ブロックはエッジが立っているデザインなのでそれなりにグリップします。
ただ1.9インチと細めなので同じ状況なら太めで軽い山タイヤに負ける気がします。
アスファルト+氷、このときはスパイクの配置から直進時はあまりピンが効いていない感じになります、なので無理は禁物。
サイドに配されたピンが役に立つ、ちょっとヤバ目な時には、「節操付き」で滑ります。
いきなり転倒、といった事態にはほぼならないと思います。
スパイクピンの設置間隔
パターンとスパイクピンの設置間隔は上図の通り、結構スパースです。
冬の間中凍結路だらけ、といったリアル雪国の方は、スパイク300本などのもっとヘビーなスパイクタイヤの方が良いかもしれません。
ピンがこれの3倍ともなるとかなり滑りにくいと思います。
しかしこの疎なピン配置ゆえか、濡れたアスファルト(雪なし)のコーナーでズルーなんて記憶は有りません(つるつるの鉄板上などでは滑るかも)。
上に述べた通り通常のアスファルト走行もまあなんとかなる程度です。
ここまで滑る滑ると書きましたが、ギア2~3段落とす(MTB)上り坂の凍結路で立ちコギできます、ペダルストロークのピンポイントでちょっとズルッてなる程度、下りでもグリップが有るのできちんとブレーキが効きます、特に身構えずに凍結区間に突入できます。
完全グリップではないですが、非スパイクタイヤに比べればはるかに高レベルのグリップを発生します。
この製品、中途半端な印象を受けると思いますが、それでもスパイクタイヤゆえの安心感は別世界です。
何というか、通常の山タイヤやスリックでは「節操無く滑る」のに対してこのタイヤだと「節操有る滑り方になる」と言った感じでしょうか。
やはりこの製品は、コンセプトの通り「比較的雪の少ない状況」で使うのが正解の様です。
最後に耐久性についてですが、冬季のみ(3~4ヶ月)使用、夏季室内保管で6シーズン使用した初代はほとんど減ってないと言って良いほどでした、サイドブロックにはヒゲが残ってました。
かなり丈夫みたいです、パンクもピン抜けも有りませんでした。
※余談ですが2010秋、超早めに英国より購入を試みましたが欠品が2011年になっても続いたので諦めました。
今年こそと2011秋、さらに早めに購入するも年明けて2012、いまだ在庫があるみたい、うむむ...
価格評価→★★★☆☆(国内価格は高い)
評 価→★★★★☆(が、冬中安心でけっこう長持ち、ならば許せる?)
カタログ重量→ 1000g