購入価格 230ドル
長らくノーマルのAntaresを使っており、概ね不満もなかったのでこちらを購入。チタンレールのAntares K:ium、カーボンレールのAntares Braided、カーボンレール+カーボンベースのAntares 00という順でグレードが上がっていく。Braidedと00の重量差は10g程度しかないためどちらにするか迷ったが、たまたま安い00を見つけたのでそのまま購入してしまった。
通常Antaresにはウイングフレックスは搭載されていないが、Ivan Bassoの要望により00のみ付けられているそうだ。私自身は内股がサドルに接触する事はほとんどないため恩恵を受けられないが、全体的に幅広なAntaresなのでQ-ファクターが狭い人には朗報だろう。
届いてまず思ったのが、ノーズ部分のパッドの多さだ。以前使用していたノーマルのAntaresではノーズ部分も他の場所と同じ程度しかパッドが無かったが、この00はノーズ中央の7㎝程度だけ厚くなっている。イタリア製品なのでこれが意図的なものなのか、単なる個体差なのかは分からないが、リクイガスのバイクに付いたものも厚くなっているのでそういう仕様なのかもしれない。
裏面は当然フルカーボンで、レールの付け根から前のレールカバーまですべてカーボンで成型されている。中央の黄色で囲まれた部分は”Foam Core Technology”なるものらしいが、元々ベースの剛性が非常に高いため正直なところ良く分からない。
乗り心地はそこまでノーマルと変わらない。カーボンレールのモデルは大抵ノーマルよりもしなりにくく硬く感じるが、これは例外なのかほとんど一緒だ。先に紹介したFoam Core Tech.が上手く機能しているのかもしれないが、とにかくここまでカーボンでしっかりと作ってあるのに硬さを感じないのは凄い。元々パッドが薄いため柔らかいわけではないが、パッドのないズボンでも問題なく乗れるので私には十分だ。
サドルの軽量化は実用性と重量の兼ね合いが非常に難しいが、このサドルはうまくバランスが取れているように思う。スペックが近いサドルにSLRがあるが、合わない人にはこちらもお勧めだ。
価格評価→★★★☆☆(25000円ぐらいまでなら出して良いと思う)
評 価→★★★★★(今の所満足)
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実測重量 136g