購入価格 250ユーロ
見た目に惹かれて購入してしまった。アルミ切削が素晴らしいROTORならではのクランク。
購入したのは172.5mmのTiアクスル版で実測498g、チェーンリングは同社のQ-Rings 50x36で112g+42g=154g、チェーンリングボルトはクランクに付属のアルミボルトで9g、BBはSM-BB7900で92gの合計753g。値段を考えると少し重過ぎる気がする。
NDS側のクランクアームを固定するボルトはDTTが採用されているが、締め付けには不満は無いものの扱い易いとは言い難い。クランクを外す際に緩めるが、緩める側にも抵抗があり、ある程度緩めてクランプ部分の幅を広げなければクランクが外れない。シマノなどボルトを緩めると直ぐに外れるものに慣れていると違和感がある。
アームの真ん中付近に見えるのが3箇所の肉抜きの真ん中の切削穴で、ペダル側は穴を塞いであるが、アクスル側は塞がれていなかった。
クランクキャップはM20ぐらいのアルミボルトで、8mmのアーレンキーで締め付ける。シマノのクランクキャップと同じ役割で、あまり締めこむとBBの動きが渋くなる事があるので注意。
クランクアームはストレートなので、ペダルは当然斜めに付く。取り付け時に斜めに付けるのは少し違和感があった。今での時々曲がって付いているように見えてしまう。
クランクの硬さは最高レベルで、シマノのホローテック2に匹敵するほど硬い。乗り始めてすぐにR700を使った時の感触が蘇ってきた。今まで使っていたのが中空カーボンクランクだったので、より硬く感じたのかもしれないが、いつもより足に疲労感が残った。シマノのクランクは使いたくないけど高剛性なクランクが欲しい、という人にお勧めしたい。
ROTOR曰くAgilisはわざと剛性を落としてあり、3Dはとにかく高剛性に作ってあるらしいので、あまり硬いクランクを使いたくない人はAgilisを選ぶ事をお勧めする。
正直なところ、アマチュアの自分には硬過ぎるうえあまり軽くもないが、そういった点に目を瞑ってでも使いたいほどデザインが素晴らしい。何を取るかは人それぞれだが、実物を1度見れば恐らく気持ちが変わるだろう。
価格評価→★★★☆☆(スペックの割に高価だが、仕上げを見れば納得せざるを得ない)
評 価→★★★★☆(もう少し軽くしてくれれば)
<オプション>
実測重量 クランクセットで753g
ちなみに、チェーンリングボルトは仕様変更されたのかヘックス仕様でROTORのロゴ入りのおしゃれな物になっていた。