オールドスクール御用達のMTBタイヤ。かの柳原選手がバイクトライアルで世界チャンピオンになった時も使ってました。割の入ったセンターノブと、長方形のサイドノブで路面を掴むハイグリップタイヤという位置づけ。ただし、断面が円というより、ちょっとエラのはった形状なので、乗りこなすにはややテクが必要だったと記憶しています(限界超えたあとの挙動がかなり不安定)。あと、林道までのアプローチで舗装路を走ると減りが早かった。
でも、とにかく、泥ハケもまあまあで、路面をえらばずグリップするタイヤは当時事実上これ一択(もうすこし後になると、ONZAのポーキュパインとか、ヒルトップ5100とか、スペシャのグランドコントロール等いくつかいいのが出てくるのですが、、)でしたので、マウンテンバイク競技の黎明期、ずいぶん長い事フロント用の定番として君臨してました。
このためバリエーションも豊富でワイヤービードでスキン(肌色)のサイドのものの他、FLというケブラビードのものや、サイドまで真っ黒のものなどいくつか種類がありました。当時は他にタイオガのファーマージョン や フィッシャーのブロックタイヤ(名前失念)があったけど、こうした米国ブランドのものは、マンモスみたいなドライな路面向きという印象で、日本の粘土質の林道や雨天のレース等では使える代物ではなかったです。
さて、なんでこんなもん思い出したかというと、小生がフレームオーダー中(半年たつけどまだ来ない)の、米帝「FIRSTFLIGHTBIKES」にて、このタイヤの復刻版が販売されていることを知ったからです。アメリカ人すげえ、パナレーサーに直談判して5000ドル払って、古い型(保管していたパナレーサーも偉い)から新たにタイヤを製作したとのこと。しかも、復刻したのは当時レアだったケブラービードのTimbuk II FLです。しかも価格も当時のまま。かなり偉いぞ。オマエら馬鹿すぎ。
http://www.firstflightbikes.com/TimbukTire.htmそんな訳で納車の無い憂さ晴らしに1ペア購入。海を渡ってきたタイヤが僕の青春時代の記憶をよみがえらせてくれるでしょうか?楽しみです。
価格評価→★★★★★(チューブレスなんか一万近くするのに価格据え置き)
評 価→☆☆☆☆☆(まだ使ってないので未評価)
年 式→1989年にはもうありました
カタログ重量→545g(復刻版のカタログ値)