購入価格 ¥6,600
いきなり結論から言うと、万人向けの製品ではないと感じました。ただし特定の設置状況や目的においては便利な点もあるので、ご紹介したいと思います。
まずこの製品の概要を説明すると「強力なマグネット」と「ひねって取外す」という独特なアクションでホルダーごとボトルを脱着するシステムです。
ボトルを取外す際の動きを写真で説明していますので、そちらをご覧ください。
なお、取付ける際はベースに向かって、ボトルを正しいポジションで近づけていくとマグネットの力で自然と定位置にカチッと収まる・・・という仕組みです。
さて、ここからは実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを挙げてみます。
○=メリット1
この製品の最大の特徴である「ひねって取外す」という点がメリットそのものでして、例えば一般的な横抜きケージでは取り出す際にボトルを上方向にずらす動作が伴うため、ボトル上部に少しスペースが必要な場合が多いのですが、このTWIST UNI CONNECTOR ではそのスペースがほとんど必要ありません。なので小さなフレームやフルサスマウンテンなど、前三角が狭くて普通のボトルケージが使用できない場合には、この製品のメリットが活かせると思います。
○=メリット2
クロージャーシステム(BOA)を採用しているので、スクイーズボトルのみならず、ペットボトル、輪行バッグなども装着が可能です。ただしあまりかさ張る物だとペダリングの邪魔になる可能性があるので直径80mm程度を目安にした方が良いですが。
×=デメリット1
ボトルにホルダーが付いたまま飲まなければならないので、最初ものすごく違和感を感じます・・・そのうち慣れますが。
×=デメリット2
取外す際の「ひねる」方向が時計回転のみのため、ダウンチューブに設置した時は右アクセス、シートチューブに設置した時は左アクセスに限定されます。
×=デメリット3
ホルダーとベースの全体重量は70gなので軽量至上主義の方にはおすすめできません。また形状についても、ベースはまだしもホルダー部分がデカすぎで正直カッコ悪い。
個人的な要望としては、次期モデルが出るとしたらホルダーの厚みを今(約17mm)の半分にしてほしい。
総括
この製品の特徴が活かされるのは、ボトルケージを設置するスペースが限られる(前三角が狭い)車両なのではないかと個人的には思っています。
一方で、クロージャーシステムを採用しておりボトルに限らず固定できる・・・という点をメリットに感じられる人にとっては前述のフレームサイズ云々に関わらず、便利な製品なのではないかと思います。トップチューブやフロントフォークにダボ穴が付いている車両ならば、この「ボトルに限らず固定できる」という点がもっと活かせるかもしれません。
最後にちょっとだけ補足です。「マグネット固定で走行中に落っこちたりしないのか?」という疑問を抱かれる方もいるかもしれないので一言。「私の使用した限りでは全く問題ありませんでした」
価格評価→★★☆☆☆(ちと高い)
評 価→★★★★☆
重量 70g