購入価格:435カナダドル(約39,000円)諸経費込
■購入動機
私のグラベルバイク、JAMIS RENEGADE EXPATの完成車付属ホイールは、WTB STi23+FORMURAと思しきディスクブレーキ対応ハブを採用したもの。このホイールは頑丈なのですが、フロントが1,054g、リアが1,310gという重量級です。オフロードバイクではありますが、オフロードまで自走するだけで脚に来るという、貧脚にはなかなか厳しいスペックのため、別途ホイール購入を検討しました。
候補は
FULCRUM RACING 5 DB 2-way Fit
HUNT 4-Seasons Gravel (700C)
MASONxHUNT 4-Seasons Gravel (700C)
ALEXRIMS RXD5
ALEXRIMS BOONDOCKS3 (700C)
でした。
周りのCXライダーの間では同社RXD3やCXD4(リム内幅19mm)が人気なのですが、カフェ・グラベラーとしてはもう少し太いタイヤでの運用が中心なので、内幅21mmの姉妹ホイールBOONDOCKS3を選択しました。
ちなみにKONA Rove ST(2018)で標準採用されているようです。
http://www.konaworld.jp/2018/rove-st.html#2■MECからの購入
国内での売価は5万円前後。調べてみると、カナダのMECで安く購入できることが分かりました。
カナダのMECは、アウトドアグッズ全般を扱っているショップですが、通販も行っています。送料は、購入金額に合わせて上昇するという、自転車パーツの海外通販に慣れた身としてはなかなか厳しい感じです。
MECは営利企業ではなく生協なので、生協メンバーの加入も必須となっています。ですので、本体価格360カナダドル、生協加入が5カナダドル、送料が70カナダドル。輸入消費税ほかで1,500円です。
ちなみに、同モデルの650Bも扱っています。
下記を参考にしてください。
https://www.mec.ca/en/search?org_text=boondocks&text=boondocks■重量測定
フロント:804.5g(フロント12mmスルー)
リア:918g(QR)
合計実測1,722g(国内流通品公称1,635g、海外公称1,714g)
…なので、ほぼ誤差と思われます。
QR/TAアダプターは、作業用の滑り止めグローブを着用の上、引っ張るのが最もパーツを傷めずに交換できる方法でした。
■初期点検
リムホールは結構丁寧な処理です。
クリンチャー用のリムテープが巻かれた状態でしたが、チューブレス運用なので即外します。
推奨リムテープ幅は25mmです。Aliexpressで買うのがお薦めです。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=16302&forum=32&post_id=28179初期振れが結構ありましたので、自分で振れ取りを行いました。
38Cくらいのタイヤを履くと、タイヤでホイールバランスは結構変わってしまうので、0.5mm程度の振れは許容してもよいかと思います。
■チューブレス・バルブ選び
リムハイトが30mmあるのですが、44mmのチューブレスバルブではやや短いです。ネジ切りがバルブコア付近まで来ていないものではネジが止まるか止まらないか、ギリギリのところ。
■実走
WTBリムの鉄下駄に比べると、明らかに楽です。普通に巡航している程度ならば、そんなに脚に来ることはありません。
乗り味は、ロードで愛用しているZONDAとちょっと似ている感じはあります。もちろんスポーク本数/形状から設計から何から違いますが、踏みたいポイントでかかってくる感じはZONDAのような感触です。リムハイトの高さが縦剛性につながっているような印象があります。
一方で、タイヤのハイトも高くなった分だけ、横風などの影響はZONDA以上にあるような気がします。
そしてALEXRIMSのハブは、ラチェット音がカンパどころではありません。
姉妹モデルRXD3がディスク・ブレーキ対応ホイールでZONDA的扱いを受けているという話を友人から聞いたのですが、その点で言えばBOONDOCKS 3も同様と言えるかもしれません。
■リム接合部から漏れ
かれこれ半年くらい運用していて気がついたのは、リムの接合部。確かにちゃんと接合されていて、剛性的には問題ないのですが、サイドに隙間があるようで、エア漏れが起こっています。シーラントで止まる程度ですが。
■タイヤとの相性
パナレーサー グラベルキングSK(TLC)を購入したのですが、どうにもビードが上がらずに放置。後にCompass Steilacoomを購入(製造はパナレーサー)しましたが、一発ではビードが上がらず苦労しました。先述のリムテープを2重巻きにしたら上がりました。
一方、MAXXIS RanblerやTERRENE ELWOODはちゃんと上がってくれました。
■総評
個人的には大変満足していますが、21mmのリム幅が必要か?と言われると19mmでも良かった気はします。
また、リムハイトも高くなくても良いので、同じALEXRIMSでも今だったらリムハイト23mm、内幅19mmのCXD4を選ぶような気もします。32C程度だと、内幅19mmくらいの方が低圧運用しやすいそうです。
↓参考
https://www.riteway-jp.com/itemblog/カテゴリー/ホイール-17465/2018/05/_yamanakaALEXRIMSはライトウェイの扱いなので、およそ大抵のショップで購入できるのも良いポイントです。
価格評価→★★★★★(この手のホイールとしては安くて使える)
評 価→★★★★★(特に不満がない)
年 式→2017年
カタログ重量→1,714g(メーカー公表値)、1,635g(代理店公表値)、実測重量1,722g)