購入価格 ¥5ぐらいかな?(座金代)
特に漕ぎ出し時に多いんだが、踏むと「パキッ」という小さな音がする。
皆さん一度は経験があるであろう「異音」。
この話題は深追いしないが、まずはペダルを疑って、グリースアップのために予備のペダルを先にグリースアップしてみた。
予備のペダルは Wellgo M-21。
ミニベロ×スニーカーなので、クイル型(死語?)ペダル×トークリップ一択。
スニーカーにはやはりフラットペダルだし、ミニベロの多くはバンク角が浅いので、クイルペダルが最適。
片面踏みなので、クリップも必須。
なんていう基礎講座はほどほどにして、分解してグリースアップ。
このペダルを分解した経験のある方はご存知かと思うが、ダブルナットになっているコーン(玉押し)の調整がほぼ不可能。
詳しくは、例えばこちら↓のブログに詳しい。
自転車おじさんのブログ(知らない人です)
http://oldcyclist.com/2017/05/pedal-maintenance/実は、以前分解して↑と同じ状況になり、1mm厚の鉄板を加工して専用工具を作ったが、工具が負けて調整できなくて放置していたもの。
「そうだ。回り止めワッシャ作ればいいんじゃない?」ということで、試してみた。
シャフトのねじ部(M6)を7mm残してマスキング。キズ防止というよりも(マスキングテープがやすりに勝てるとは思えない)、罫書き代わり。
同時に、M4の平座金を1枚用意。
シャフト側はダイヤモンドやすりで幅5mm弱まで両側からフラットに削り、ワッシャもこれに合う形に穴を拡大。
仮組
完成
このワッシャをコーンとロックナットの間に挟むだけ。
ロックナットを本締めしてもコーンが共回りしない、という役目だ。
これで組んでみると、三ヶ島ペダルと同じように玉当り調整~本締めまでストレスなしに行えた。
(そもそも三ヶ島がこの構造だもの)
ちなみにこのM-21、いくら丁寧に玉当り調整しても、2000円~3000円クラスの三ヶ島製と比べると、滑らかさに劣る。
また、ベアリングボールはφ2.381(3/32")が14個ずつ入っており、三ヶ島の例えばAR-2やMT-LUX COMPEのφ3.175(1/8")が12個ずつ入っているのと比べると、理屈上は負荷能力がずいぶん低くなるはず。
重量の軽さと、ペダル本体の薄さ(シートポストが短くて済む)がM-21の魅力と割り切る必要がある。
ということで、無事グリースアップを終え、代役として愛車に取付完了。
異音はというと…
ペダルではありませんでした。
「三ヶ島 MT-LUX COMPEペダルのメンテナンス性改善」に続く。
価格評価→★★★★★(自分の人件費を除く)
評 価→★★★★★(これからはいくらでもグリースアップできます)