購入価格 ¥25,000
2015年をもって いったん廃版となった、カンパニョーロ・ケンタウルのクランクセットを死蔵していまして、
遂に封印を解くことになりました。
PCD135のノーマルクランクです。ボトムグレードにして この佇まい、最高。
カンパニョーロがウルトラトルククランクをリリースしたのは2007年で、ゼノンを除く全グレードのクランクが一斉にUT化しました。
シマノのホローテックⅡクランクに追随する形をとったので、「特許侵害避けの構造」などと言われましたが仕方ありませんね。
カンパニョーロがスルーアクスルクランクのリリースで遅れたのは、カーボンで作ることを優先したかったからだとも言われています。
シマノの方式では 左クランクアームをカーボンで作ることが実質不可能です。
ケンタウルの初代ウルトラトルククランクは、上位グレードのコーラスとチェーンリングを共用しています(いました)。
厳密には、一世代前のコーラス、つまりスクエアテーパークランクのコーラスと同じチェーンリングを使っていたのです。
なので、工作精度がいまいち低いクランクアームに比べて チェーンリングの出来が異様に良くなっています。
2009年からはヴェローチェ相当の安いチェーンリングに降格になった事も、カタログで確認済みです。
ちなみに品番は、アウターがFC-RE453、インナーがFC-RE039です。今でも手に入るのかは分かりません。
代理店の在庫は切れているでしょうが、カンパニョーロは 10年くらい前のものなら作ってくれることもあるので期待しましょう。
シ○ノよ、少しは学んでくれ。
Qファクターは自称145.5mmと記載があります。
が、実際に組んでも145.5mmにはなりません。もうちょっと広いです(146mmくらい)。
ペダルのねじ穴に埋め込んである輪っかをうまく外せたら 1mmずつくらいは詰められそうな気もしますが
そういう余計なマネをして 貴重なクランクを台無しにしたくないので ここは我慢しましょう。
変速性能に関しては、これ以前に使っていたFC-6600と比べても大差ありません。
うっすら悪くなった気がしなくもないですが、そもそもフロントメカがスラムRED→ヴェローチェに大幅ランクダウンされたので
そこに文句を言うつもりもありません。
剛性についても あまり分かりません。FC-6600は中空クランクアームだったのに対し
ケンタウルは裏側を削いだだけの構造(シマノでいうところのFC-4600に該当します)なので
多少なりとも変化があってもいいはずですが 僕ごときの脚力では判別できませんでした。
最近では、カンパニョーロ含め シルバーカラーのカッコいい5アームクランクを作れるメーカーが激減してしまい
個人的には残念でなりません。
その1つであったはずのシマノFC-6600も、クランクシャフトから異音が鳴るという
どうしようもない脆弱性が発見された以上、これ以上使いつづける気にもなれません。
ケンタウルからは今のところ異音は全く生じていませんが(当たり前だ)、これからどうなるかは不明です。
異音さえなければ末永く使いたいです。
価格評価→★★★☆☆(安くはないが 高いとも思わない)
評 価→★★★★★(クランクだけでご飯がすすむ)
年 式→2007(推定)