購入価格: ¥143 (税込)
標準価格: ¥143 (税込)
『ホイールの着脱とパッドスペーサーの挿入はセットで考える』
■ BR-RS785に付属するパッドスペーサー
SHIMANO パッドスペーサー Y8J709000は、ロード用油圧式ディスクブレーキキャリパー BR-RS785に付属するパッドスペーサーだ。BR-RS785を前後で買えば2つ付属するが、これらは自宅でのメンテのために工具箱で保管し、出先でのパンク修理でホイールを外すために1つ買い足すことにした。
油圧式ディスクブレーキでは、洗車やパンク修理でホイールを外す際に、パッドスペーサーを用いることが重要だ。というのは、ホイール(ディスクローター)を外した状態でレバーを握ると、ピストンが飛び出してレバーを離しても戻らなくなるからだ。最悪の場合、パッド同士がくっついたり、ピストンからミネラルオイルが漏れる可能性がある。このときパッドスペーサーを挟んでおけば、こうしたトラブルを回避できる。
BR-RS785に付属するパッドスペーサー “Y8J709000”
■ 互換性のあるパッドなら使用可能
BR-RS785にはアイステクノロジーパッドのJ02Aが標準で付属するが、OEM版のBR-RS785にはアイステクノロジーパッドではないG01SかG02Aが付属することもあるようだ。シマノの展開図を見るかぎりでは、アイステクノロジーの有無にかかわらず、互換性のあるパッドならこのパッドスペーサーが適合するはずだ。
同じパッド形状タイプのBR-M9000、M8000、M985、M785といったMTB用のキャリパーにもこのパッドスペーサーが使える。ただ、BR-RS785はポストマウントタイプのキャリパーであり、ロード用のフラットマウントタイプとのパッドの互換性はない。この組み合わせにかぎらず、互換性のないパッドのパッドスペーサーが使えるかどうかは不明。手に入れるなら品番をしっかりと確認しておきたいところだ。
■ スムーズに挿入するコツ
BR-RS785を自分で取り付ける場合は、パッドスペーサーを初めて使うのは、キャリパーにパッドを取り付ける作業になる。パッドと押さえバネをパッド軸で固定した後にパッドスペーサーを挿入し、ブレーキレバーを数回握ってレバーが硬くなるのを確認したら、ホイールを取り付ける準備は完了だ。
これ以降は、洗車やパンク修理などでホイールを外す際も同じ作業を行う。ただ、使っているうちに押さえバネの折り目の部分が左右のどちらかに寄るので、パッドの着脱を行う際にパッドスペーサーがパッド軸にはまりにくくなる。パッドスペーサーをスムーズに取り付けるコツは、押さえバネの折り目をパッド間の中央に持ってくることだ。そうすれば、パッドスペーサーが押さえバネの左右に干渉しにくくなり、パッド軸のくぼみにハマりやすくなる。
ホイールを外したら、すぐにパッドスペーサーを挿入する
■ パッド軸にハマる構造なので使いやすい
ホイールの着脱とパッドスペーサーの挿入をセットで作業することが、油圧式ディスクブレーキでトラブルを回避するポイントになる。パッドスペーサーの着脱は面倒な作業ではないので、ホイールの着脱の際には必ず使ったほうがいい。また、出先でのパンク修理のために、サドルバッグなどに入れておくのもオススメだ。シマノ純正のパッドスペーサーは、パッド軸にハマる構造になっているので使いやすい。
今後は「Bazooka ディスクアダプタースキュワー」のようなクイックリリースレバーを入手して洗車やメンテに使う予定だが、付属のパッドスペーサーはパッド軸にハマるようにはできていない製品が多いようだ。シマノのパッドスペーサーには穴が空いているので、ここにワイヤーを通せばもっと使い勝手が良くなりそうな気がする。このカスタムはいずれやってみたい。
工具類やチューブと一緒にサドルバッグに入れっぱなしにしている
価格評価→★★★★★ (ショップで安く買える)
評 価→★★★★☆ (油圧式ディスクブレーキのホイールの着脱に必須)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー