購入価格 ¥11,240(見た目や整備性を気にしなければ¥5,000以下で出来る)
【動機】
先の鈴鹿に向けての練習中に、サドルの位置が前寄りに感じるようになりました。
しかし、すでにサドルを目一杯後退させているので、フレーム・サドル・シートポストのいずれかを替えなければなりません。
フレームの交換は論外ですし、折角馴染んできた皮サドル(ブルックスB17AGED)を替えてしまうのは惜しい。
ということでシートポストの交換で対応することにしました。
調べてみると市販のシートポストでオフセット量を表記している物はほとんど無く、あっても測定基準が無いのでオフセット量の比較が出来ず、
挙句には、オフセットが大きいと謳っていても実際は他の製品と同じだったという話も出てくる始末。
これでは市販品から見つけるには現物合わせしかなく、そんな手間を掛けている暇は無いので自分でなんとかする事にしました。
【構成】
折り畳み自転車の傑作、ブロンプトンにサドルをオフセットさせるオプションがあるので、それを使えるようにしただけです。
ポイントは、ヤグラがママチャリの様に別体になっているので、その構造のシートポストであることと、径が合わなければシムを使うという点です。
さて、使った物は以下の通り。
BROMPTON サドルポジションチェンジ用アダプター 2,808円 ※注1
BROMPTON ペンタクリップ 6,480円 ※注1
FF-R SP-501A アルミシートポスト シルバー 25.4mm 1,000円
TIOGA シートポストシム φ25.4mmシートポスト用 サイズ27.2mm 952円 ※注2
注1:10年近く前に買った為、現在の価格で算出した
注2:シートポストは他にφ27.2mmと28.6mmがあるので、そちらを買っていればシムは不要だった
ちょっと失敗だったのがシートポストの選定で、ママチャリ径以外があるとは知らずにφ25.4シートポストと27.2変換シムを買ってしまった事。
(この記事の作成中に見つけました・・・)
また、見た目などを気にしなければペンタクリップの代わりにママチャリ用のヤグラ(300円ぐらい)を使うことで半額以下に収まります。
組立についてはご覧の通りで、難しいところはありません。
念の為、シートポスト(シートチューブ)内のゴミ避けにフラットバー用のエンドキャップを付けています(左の画像の左端の一番上)
オフセット量については具体的に何mmと言えないので、中央の画像から割り出して下さい。
ただ、中央下の黒いのが以前のシートポスト(オフセット量少なめ)ですから、劇的な変化であることは一目瞭然です。
キャップとシムを含めた総重量は388gでした。ブルックスを使う時点で軽さは諦めているので、これぐらいは許容範囲と割り切っています。
【インプレ】
実際に普段の通勤と練習や本番を走りましたが、剛性不足を感じることもありませんでした。
少々「ずり落ち」が気になったので、シートポストの表面の切削跡を800番のサンドペーパーで磨いて解決しました。
注意点としては、サドルの調整に「左右の傾き」が増えるという事が挙げられます。
本来縦向きに付くヤグラを横向きに使う弊害ですが、垂直に立てられるメンテスタンドを使えば楽に調整出来ます。
【総評】
「オフセット量を大きくする」という目的は十二分に果たせました。
高額で重いですが、私の場合は新規購入したのはシートポストとシム(実は不要だった)だけだったので大した出費ではありませんでした。
見た目を気にしなければママチャリ用ヤグラで安価に出来るので(モノタロウならヤグラとポストの両方を扱っている)オフセット量で
悩んでいる方は試してみては如何でしょうか。
価格評価→★★☆☆☆(全部新規購入したとして。やっぱりペンタクリップが高い)
評 価→★★★★☆(これだけオフセットしてる物は他に無いのでは)
<オプション>
年 式→ 混在
カタログ重量→ ? g(実測388g)