購入価格 ¥15,000(中古)
ロードバイクを組みなおすにあたって、コンポを一新する事にしました。
他のバイク(シマノ10S)と後輪を共有する様な乗り方を今までしてきたので、カンパニョーロで組むのは避けたいところです。
という訳で、スラム・ライヴァルとエイペックスで組むことになりました。
とは言っても、互換性がある以上ギヤ周りのパーツにわざわざスラムを使うのは気が引けます。
クランク・スプロケット・チェーンはアルテグラで決定です。
特にチェーンリングは、7900以降のデュラエース/アルテグラの変速性能は別格です。
中空構造肉抜き無しのチェーンリングは他に無いのではないでしょうか。
以下、シマノST-5700を比較対象としたインプレです。
ブラケットはかなり小ぶりです。ブレーキレバーが単なるブレーキレバーなので、
巻き取りレバーを兼ねたシマノに比べて握りやすいです。
ひとつ気になったのは、シフトレバーを可動域いっぱいまで動かしてみると、
レバーの付け根がブラケットカバーにめり込んでしまう点です。
昔使っていたカンパニョーロのエルゴパワーや、ST-5700も同様です。
使い込むと、グリップが磨り減るよりも先に裏側から裂けてくる気がするのですが・・・
ST-5700のシフトアップは、小さいほうのレバーを1クリックするだけですが、
「カチッ」といってラチェットが1ノッチ動くポイントがかなり奥まったところにあります。
スラムのレバーはもっと手前あたりで「カチッ」するので、少ないストロークでシフトアップできます。
シフトダウンですが、構造上というよりは企業の都合上、巻き取りレバーをシマノほど長く取ることが
できないので、タッチはやや重いです。これに関しては、スラムがどうこうという問題ではありません。
「ブレーキレバーを巻き取りレバーと兼用する技術」はシマノの特許ですから、
スラム、カンパニョーロ、マイクロシフトの兼用レバーの巻き取りレバーは全てタッチが重いです。
ブレーキレバーと同等の長さの巻き取りレバーを配するのは重量増になりますし、
どう考えても握りにくいので却下されたのでしょう。
スラム最大の弱点と言われているフロント変速については、
チェーンとチェーンリングをシマノ製品に換えてしまったため、正確なことが分からなくなりました(笑)。
ダブルタップレバーですが、「シフトレバーが突然折れた」という報告が、ネット上にたくさんあります。
それに対し「ただの整備不良じゃねーのか」などのツッコミも多いですが、
うちのスラムはまだ2ヶ月しか使っていないので何とも言えません。
で、スラムのレバーが頻繁に折れる原因を自分なりに考えてみました。
これはネットで拾ってきたフロントメカの画像です。ワイヤーに直接引かれて上下するアームに線をひきました。
赤線が支点―力点、青線が支点―作用点を表します。
FD-9000以降のシマノのフロントメカは、赤線を長くとることでシフトタッチを軽くしています。
その分ワイヤーの巻き取り量は増えますが、レバーのストローク量もいじることで対処しているようです。
スラムですが、シマノ・カンパニョーロと比べて赤線部分が短いんです。
実物を並べてみると分かりますが、カンパニョーロの2/3~3/4くらいしかありません。
ダブルタップレバーの構造の都合上、巻き取り量を増やせないのは理解できますが、
この作りがダブルタップレバーの破損と無関係な訳が無いですね。
冒頭で「クランクをアルテグラにした」と書きましたが、変速性能を少しでも良くする事で
レバーやフロントメカにかかる負荷を減らすのが目的です。
そういった意味でも、シマノと互換性があるコンポというのは有り難いです。
長ったらしくなった上、エイペックスのレバーと全然関係ない話も入ってきましたが、
スラムのレバー自体は大変気に入っております。
もう1台のバイクも、いずれはスラムで組み換えるかもしれません。
価格評価→★★★★★(←中古ですから)
評 価→★★★★☆(←耐久性については様子見で)
<オプション>
年 式→2010
カタログ重量→344g(実測重量345g)