購入価格: ¥14,844 (税込)
標準価格: $120 (税込)
『サイクリング向けの絶妙なサイズ感。ハイドレーションパックを組み合わせれば、真夏に大活躍』
■ 2つめのILEのバックパック”Apex Day Pack”
私が使っている「INSIDE LINE EQUIPMENT Default Mini」は、デザインと実用性と兼ね備えたバックパックだ。そこそこ大きな荷物を収納できるし、多数のポケットのおかげで小物の整理整頓がしやすい。何よりフィット性が抜群で、自転車で快適に荷物を持ち運べる。
だが、サイクリングそのものが目的の場合は、もうひとまわり小さいサイズのバックパックの方が使いやすいと考えるようになり、「INSIDE LINE EQUIPMENT Apex Day Pack」を手に入れることになった。Apex Day Packは、それほど荷物が多くない状況においては、普段使いからロングライドまで幅広く使える。
INSIDE LINE EQUIPMENT Apex Day Pack
■ ILEで最も小さいバックパック
Apex Day Packは、INSIDE LINE EQUIPMENT(以下ILE)の中では、最も小さいサイズのバックパックだ。平置きした状態では、サイズは約45×30×10cm。容量は約11リットルだ。Defalt Miniと同様に、素材には1000デニールのコーデュラナイロンが使われており、上部にはロールトップを採用している。背面パッドとショルダーストラップにはメッシュ素材を使用し、フイット性を高めるチェストストラップが採用されているのも同様だ。
ILEのラインナップの中では唯一ハイドレーションパックに対応している。ハイドレーションパック用のスリーブは、13インチのMacBookを収納することも可能。内部には小物を入れられるファスナーつきのポケットも備えている。週のスペースの多いDefault Miniと比べると、シンプルなつくりになっている。
Default Miniよりひと回り小さく、厚みは数分の一
■ 豊富なカラバリとクールなデザイン
他のILEのバックパック同様、Apex Day Packもカラーバリエーションが豊富だ。私はDefault Miniと同じ「Dark Grey/Light Grey/Cyan+Reflective」を選んだ。これは私のお気に入りのカラーで、2色のグレーにシアンと反射素材を差し色にした凝った色使いだ。コーデュラナイロンのざっくりした素材感とILEのロゴがクールで、デザインのよさと質感の高さが際立っている。
Default Miniと同じ色を選択
■ 100kmのロングライドにも対応する絶妙な容量
Apex Day Packの容量は、サイクリングに必要なものを持ち運ぶには十分だ。スマートフォンや財布、デジカメ、携帯用ポンプ、タオル、補給食くらいなら余裕で収納。100kmのロングライドでは、タッパーウェアに入れたライスケーキも入れることができた。季節の変わり目には、アウタージャケットを折りたたんで入れることも可能。サイクリングに便利なちょうどいい容量だと思う。サイズの小ささから自転車以外のお出かけにも最適。その際、私はショルダーストラップを片方だけ肩にかけて使う。
ただ、小物を整理しながら収納するのは、多数のポケットを備えるDefualt Miniのほうが向いている。Apex Day Packには、MacBookを収納可能なスリーブやファスナーつきポケットを備えているが、どうしてもざっくりした収納になってしまう。小物を多く収納する場合には、整理整頓にバッグインバッグを使ったほうがいいかもしれない。
小物を収納できるファスナーつきポケット。メッシュなので中が確認しやすい (左)
関宿城へのロングライドでもApex Day Packが活躍した (右)
■ 素早い荷物へのアクセスを可能にする中央のファスナー
Apex Day Packの使いやすさを飛躍的に高めているのが、縦に大きく開口するファスナーだ。このファスナーのおかげで、片方のショルダーストラップを外せば、身体の正面に持ってきたバックパックから荷物を取り出せる。つまり、Default Miniのように、荷物を取り出すたびにバックパックを下ろす必要はなく、メッセンジャーバッグと同様に素早く荷物を取り出せる。ちなみに、このファスナーは止水ファスナーで、突然の雨からの防水も期待できる
ただし、素早く取り出せるのはメインコンパートメントに入れた荷物だけで、MacBookを収納可能なスリーブやファスナーつきポケットから荷物を取り出すとひと手間かかる。スマートフォンやデジカメ、小銭入れなどは、同ブランドのPhone Holsterに収納するのも手だ。
中央のファスナーのおかげで、荷物に素早くアクセスできる (左)
頻繁に取り出すものは、Phone Holsterに入れておくと便利 (右)
■ ハイドレーションパックで真夏に大活躍
大当たりだったのが、Apex Day Packがハイドレーションパックに対応していることだ。正直、あまり期待していなかったのだが、ハイドレーションパックがこんなに素早くスムーズに水分補給できるとは思わなかった。このバックパックを手に入れたら、ハイドレーションパックを導入することを強くオススメしたい。
専用スリーブのフックにハイドレーションパックを引っかけて、チューブをロールトップのジッパーから出すだけで使える。左のショルダーストラップには、チューブを通すループがあるが、ゴム製なので伸びやすいのが気になるところ。ここは材質を変更してほしいところだ。
私はハイドレーションパックに「CAMELBAK アンチドートリザーバー 2.0L」を選択。このハイドレーションパックの縦のサイズは343mmで、バックパックの底面までは3cmくらいしか余裕がない。アンチドートライトリザーバー2.5Lなら収納可能だが、アンチドートリザーバー 3.0Lは明らかに収納不可能。CAMELBAKに限らずサイズには注意したいところだ。
満水の2リットルのハイドレーションパックを背負う分には、肩や背中にそれほど重さを感じない。これに加えて、上記のサイクリングに必要なものを同時に入れると、走行中の負担になるほどではないが、肩にやや重みを感じる。水分補給すれば重みは減っていくが、私の感覚では容量を2リットルくらいまでにしておいたほうがいいと思う。
CAMELBAK アンチドートリザーバー 2.0Lとの相性は抜群 (左)
ハイドレーションパックはフックに引っかけて固定する (右)
■ フィット性が高く、背中も蒸れにくい
Default Mini同様、Apex Day Packもフィット性が高い。走行中の動きを妨げたり、深い前傾姿勢でつっぱることもない。ストラップの長さをバックルで素早く調整できるのもDefault Miniと同じで、信号待ちの短時間でフィット性を微調整できる。
ただし、背中パッドやショルダーストラップのクッションの量は少なく、Default Miniのように重い荷物を持ち運ぶことを想定していないことがわかる。通気性のあるメッシュ素材は両者に共通して使われており、バックパックが背中に接触する面積が小さいこともあって、真夏の走行でも背中の蒸れによるストレスは少ない。
ショルダーストラップと背面パッドにはメッシュ素材が使われている
■ Apex Day Packも大満足のバックパック
INSIDE LINE EQUIPMENTのプロダクツは、Default Mini、Phone Holster、Seat Bagとレビューしてきたが、どれも実用性とデザイン性を兼ね備えており、丈夫な生地と丁寧な縫製によるタフなつくりが素晴らしいものだった。Apex Day Packも同様に素晴らしいバックパックで、サイクリング向けの絶妙なサイズ感とハイドレーションパックの対応によって、ポタリングからロングライドまで幅広く使えた。
Apex Day Packはサイクリング自体が目的のときに、Default Miniは大きめの荷物を運ぶときに使い分けることで、ますます自転車生活は快適になった。かっこいいハイドレーションパック対応のバックパックとしてもオススメ。Apex Day Packは本当にいい買い物だった。
価格評価→★★★★☆ (完成度が高く、買う価値のあるバックパック)
評 価→★★★★★ (サイクリング向けの絶妙なサイズ感とハイドレーションパックへの対応)
<オプション>
年 式→ ー
重 量→570g