購入価格: ¥399 (税込)
標準価格: ¥399 (税込)
『フロントディレイラーのコンバーターON/OFFの判別ツール』
■ コンバーターのON/OFFがわからなくなって入手
私のロードバイクGIANT DEFY1 DISCは、メインコンポーネントに105を採用しており、フロントディレイラーにはプルアームが長くなったFD-5800が用いられている。このフロントディレイラーには、固定ボルトの下に「コンバーター」という突起のついた小さなプレートがあり、コンバーターの向きを変えることで、フレーム形状に合わせてケーブルルートを変更することができる。
コンバーターの突起が内側にあるのか(OFF)、外側にあるのか(ON)を判別するには「ケーブル固定位置判別工具 TL-FD68」というツールが必要だ。私はチェーンキャッチャーを取り付けるためにフロントディレイラーを外したのだが、好奇心から固定ボルトを緩めたままコンバーターをいじって落下させてしまい、コンバーターのON/OFFが分からなくなって、このツールを手に入れることになった。
SHIMANO ケーブル固定位置判別工具 TL-FD68 (左)
SHIMANO 105 FD-5800 (右)
■ FD-6800,5800,4700に対応
TL-FD68は、ULTEGRA FD-6800、105 FD-5800、Tiagra FD-4700の3つに対応する。DURA-ACE FD-9000には対応しておらず、TL-FD90という別のツールを用いる。
使い方は簡単で、フロントディレイラーにTL-FD68を取り付け、ツールのスリットにケーブルを通し、ケーブルがセンターラインの左側にあればOFF、右側にあればONにする。センターライン上ならどちらでもよい。DEFY1 DISCの場合は、センターラインよりもわずかに左だったので、コンバーターをオフに設定した。その後、コンバーターの向きを変えてケーブルを固定する。
フロントディレイラーに取り付けた状態 (左)
2mmアーレンキーでコンバーターの向きを変える。固定ボルトを緩める必要はない (右)
■ ツール使用後は快適な変速操作
TL-FD68を手に入れる前に、コンバーターをONにして調整を試しみたところ、時間をかけてもうまく調整しきれなかった。この状態では、レバーをかなり押し込まないと、チェーンを持ち上げる際にガチャガチャと音がする。ケーブルを張ってある程度は改善できたが、今度はレバーが重くなってしまった。
一方、TL-FD68入手後の調整では、軽快かつ爽快にスパッとシフトアップが決まり、入手前の調整や動作のストレスはなんだったのかと思うほど。どうやらのコンバーターはケーブルの引き量を最適化しているようで、私の自転車ではコンバーターをOFFの方が快適な調整と動作ができるとわかった。判別結果がセンターラインギリギリなので、もしかしたら調整の範囲内かもしれないが…
■ 軽快な変速動作に貢献
SHIMANO ケーブル固定位置判別工具 TL-FD68は、フロントディレイラーを単体で買えば同梱されている。だが、このツールの在庫があるショップは少ないようで、何件か問い合わせてようやく手に入れることができた。一度使えばしばらく使う機会のないツールなので、安く手に入るのは助かる。TL-FD68の使用感自体にはそれほど驚きはないが、フロント変速の軽快さには驚愕。この変速を実現した数々の技術には、いたく感心させられた。
価格評価→★★★★★ (フロントディレイラーに同梱されているが、単体でも安く手に入る)
評 価→★★★★★ (簡単にコンバーターのON/OFFを判定)
<オプション>
年 式→2014年
カタログ重量→ ー