購入価格 ¥500以下
※ 個人的には、プレスフィットBBのベアリング除去・圧入交換等についてはショップをお勧めします。※
全国のプレスフィット BB にお悩みの皆さんこんにちわ!今日もベアリング叩いてますかー?
と、さわやかな笑顔で煽られたら、いくら温厚な私でも憤怒の形相で「ねじ切り BB を崇めよ!」と雄叫びを上げてしまう事でしょう。ああ、罪深きは圧入BB。
…それはともかく。
ベアリングを抜く必要のある皆さんに取れる方法は二つです。
1) たたきだす
2) ひっこぬく
たたきだすについては専用のツールなり木の棒をぶっこんでショックレスハンマーでドッカンドッカンするというシンプルかつ暴力的な方法。ちゃんとやればものの5分で抜くことはできるのですけど…可能であれば取りたくない方法ですよね。
ひっこぬくについてはベアリングプーラーという汎用の専用工具が昔から存在しているので、こちらの方が安全な気がします。抜こうとするベアリングの周りの部分にさえ気を使えばよっぽどのことがない限り失敗しないというのも安心です。
ベアリングプーラーは約3,000円くらいとお値段的にはさほど高価なものではありません。が、使用頻度が現在も低ければ将来的にも高くないという人にとってはなかなか手が出しにくい金額。工具が増えると自分あるいは伴侶の生活スペースが減るともなればうん、買いにくい。
そこで何とかしようとしたわけです。
500円でベアリングプーラー兼圧入工具を作っちまおうというお話です。
圧入については先輩諸兄の智恵が披露されているように、ボルト、ワッシャー、ナットを用いる方法があります。引き抜きについては、これに部品を2つほど加えるだけです。爪付きナット(あるいはワッシャーとナット)と塩ビ管です。
より一般的に入手できるワッシャーとナットで示す概念図はこう。(下手な絵ですみません。黒い部分はフレーム等だと思ってください。)
塩ビ管を支えにしてベアリングを引っこ抜こうという算段です。実際には塩ビ管の下に木材かなんかを緩衝剤にして使用するといいんじゃないかなと思います。
私は KCNC の BB30 アダプタについているベアリングを外すときに、この簡易工具を使いました。こんな単純な機構でもなんとかなるもんです。ただ、精度については低いどころの話じゃないので、ベアリング以外を傷めることを想定したうえで、自己責任でご使用ください。
以下、私の実際の作業風景です。
※ 塩ビ管を買い忘れたのでスズランテープの段ボールの芯を利用してます
※ 意外にあっさり抜けます
※ 圧入はいつもの通りに。まっすぐ入れるのにものすごく気を使いますけど、曲がったら曲がったでハンマーなので、うん、乱暴であることには変わりありません。
価格評価→★★★★★(←文句なし)
評 価→★★★☆☆(←あくまでも簡易的なモノ)