購入価格: ¥966 (税込) ※家にあった材料を一部利用
標準価格: ¥1,752 (税込) ※お米と砂糖以外の食材にかかる費用
『簡単に作れる美味しい補給食』
■ 実際にチームスカイのライスケーキを作ってみた
前回、Rapha Cycle Club Tokyo(以下CCTYO)で食べたRICE CAKES(ライスケーキ)のレビューを投稿した。実は私の家には話題になった時期に購入したココナッツオイルがあったので、材料を揃えて作ってみることにした。Raphaで公開されているレシピを元に料理し、実際のサイクリングの補給食としても試してみた。
■ 用意するもの
ライスケーキを作るのに必要なものは、Raphaのサイトで公開されているレシピに書いてある。ただ、クリームチーズの量が異なり、手に入らなかったものは家にあるもので代用している。また、半分はCCTYOで食べたようなフルーツミックスにするために、ドライフルーツも用意した。私が実際に使った材料は以下の通りだ。
・コシヒカリ 500g (アルボリオ米、もしくは、プディング用のお米)
・水 1リットル
・クリームチーズ 200g (250g)
・ココナッツオイル 大さじ2
・白砂糖 大さじ2 (グラニュー糖)
・バニラエッセンス 小さじ1/4
・ナツメグ 小さじ 1/4
・シナモンスティック 1本 (シナモンパウダー 小さじ1/4)
・ドライフルーツ 1袋 85g
※括弧内はRaphaのサイトで公開されているレシピ通りの材料
ライスケーキに必要な材料
■ 作り方
実際の調理方法も基本的にレシピ通りだが、材料が一部違うので、少々私のアレンジが入っている。また、実際の調理で気づいたことも書いている。
① ご飯を炊く
本来は炊飯器でご飯を炊くのだが、米や炊飯器の種類の違いを考えて、細かい炊き加減を調整するために鍋で炊くことにした。まず、鍋の中に水、お米、砂糖、バニラエッセンス、ナツメグ、シナモンスティックを入れる。お米は洗わないで入れる。次にフタをして強火にかけ、沸騰してきたら弱中火にし、水気がなくなるまで20分以上炊く。ご飯が炊き上がったら5分蒸らす。
ご飯の硬さをチェックするために、途中でフタを開けても全く問題はない。食べてみて芯が残っていたら早すぎ。柔らかめで粘り気があるくらいなら大丈夫だ。尚、鍋の底や側面にはおこげができるが、おこげは使わないようにする。
水気がなくなるまで炊く
② 材料を混ぜる
ボールに炊いたご飯を移し、クリームチーズとココナッツオイルを入れて混ぜる。これらは固形の材料だが、ご飯の余熱で柔らかく溶ける。このときしゃもじで切るようにすると材料を混ぜやすい。
フルーツミックスのライスケーキを作る場合には、クリームチーズとココナッツオイルを混ぜたご飯の半分を別のボールに取り、ドライフルーツを一袋入れて混ぜる。ただし、ドライフルーツにも砂糖がかかっているため、味見しながら1/4くらいずつ入れたほうが良いと思う。
ご飯が熱いうちにクリームチーズとココナツオイルを入れる (左)
フルーツミック味も作る場合は、さらにドライフルーツも入れる (右)
③ ご飯をトレイに載せる
トレイの上にラップを敷き、その上からご飯を盛り付ける。しゃもじでご飯をトレイに対して押し付け、四角い板になるように形作る。おにぎりのようにふんわり空気を含ませる必要はなく、隙間なくトレイに敷き詰めてしまっても良い。四角い板になったら、熱いうちにラップで隙間なく包む。
トレイに載せて形を整えた状態
④ 冷蔵庫に一晩入れる
ご飯の粗熱が取れたら、トレイごと冷蔵庫に一晩入れておく。当初、ステンレストレイではなく陶器の平たい器を使おうと思ったのだが、ステンレストレイの方が粗熱を取りやすいと考え、ライスケーキの調理のために用意した。
冷蔵庫から取り出した状態
⑤ 完成
ラップで包んだご飯をまな板の上に乗せ、補給食のサイズに切り分ける。私は24個(12個はフルーツミックス)に切り分けた。その結果、1個の大きさは4.5×4.5×2cm前後になった。最後に、切り分けたライスケーキをアルミホイルで包み、油性ペンで味を書けば完成だ。レシピによると、タッパーウェアに入れておけば3日持つとのことだ。
12個ずつ切り分け (左)
アルミホイルで包み、味が分かるようにペンで書いておく(中央)
タッパーウェアに入れて保存 (右)
(参考) RICE CAKES, A RECIPE:
http://pages.rapha.cc/ja/team-ja/teamteam-sky-ja/rice-cakes-a-recipe■ 試食
【チームスカイのライスケーキ】
切り分けて包んだばかりのライスケーキを早速試食してみた。まずはチームスカイのライスケーキから。一口食べた瞬間に「この味! この味!」と味の再現性の高さに笑いが止まらなかった。甘さはほとんどなく、クリームチーズにコクがあるがしつこくない。ココナッツオイルと各種フレーバーのほのかな香りがとても上品だ。食べるのが止まらないほど美味しいという感じではないが、あれば口にしてしまう飽きのこない味だ。
【フルーツミックスのライスケーキ】
一方、フルーツミックスの方は、一口食べるとドライフルーツの香りと甘さを感じる。特にドライフルーツにかかっている砂糖の甘さが効いている。お米250gに対して85gのドライフルーツでもしつこい甘さではないが、もう少しドライフルーツを減らしても良かったかもしれない。家族に試食してもらって好評だったのは、チームスカイの方。とても品のいい味であるとのことだった。
【材料や調理法による味や食感の差】
味も食感もCCTYOで食べたものに近いと思う。実際には違いがあるのかもしれないが、ライスケーキとしては成り立っていると感じた。柔らかめに炊いたお米では食感が不安だったが、ご飯が冷えて硬くなったので全く問題ない。普通に炊飯器で炊いたお米でも問題なさそうな気もする。クリームチーズも50g足りなかったが、これでもコクは十分。シナモンスティックの香りも程よい感じだ。
チームスカイのライスケーキ (左)
フルーツミックスのライスケーキ (右)
■ 補給食として実際に使用
作ったライスケーキは、関宿城までの約97kmのサイクリングの補給食として実際に試してみた。スピードは速くないが、朝出て夕方に帰宅したので、運動時間はそれなりに長い。数個はトップチューブバッグの中に、残りはタッパーウェアに入れてバックパックで持ち運んだ。
【摂取するタイミング】
摂取の間隔は1時間おきを目安にし、エネルギー切れによる疲れを感じる前に、休憩のたびに摂取しておいた。これはライスケーキの消化時間を考えてのことだ。
【1回に摂取する個数】
短めの休憩では1〜2個、長めの休憩では3〜4個を食べた。私の作った大きさでは、1個でも市販の補給食と同等かそれ以上に食べ応えがあった。2個食べれば適度にお腹が満たさせる感じ。3個以上は連続で食べると、少し胃に重たさを感じた。数個を走りながら食べるなら、ゆっくりと食べ進めた方が良いと思う。
【補給食としての味】
チームスカイのライスケーキは、甘みが全然きつくない優しい味なので、運動の途中でも食べるのがきつくない。主食のパンやご飯にも通じる味で、後々のエネルギー源にするにはこれくらい淡白な方がいいと思う。
ただ、フルーツミックスは試食では全然甘さがきつくなかったが、炎天下の運動中に食べると甘さがややしつこく感じた。だから、前半はチームスカイのライスケーキを食べていたのだが、後半は砂糖の即効性のあるエネルギー源のおかげもあって、とても美味しく思えた。どの程度甘くするかは経験や好み次第かもしれない。
【補給食としての効果】
長い距離を走るのは本当に久しぶりで、体調もあまり良くなかったのだが、ライスケーキをこまめに摂取したおかげでなんとか走りきることができた。この日は昼食を取らなかったのだが、終盤も極端なエネルギー切れを起こすことはなかった。帰宅後も疲労感はあるが、普通に行動できた。なお、この日のために準備したことは、前日と前々日にやや多めの炭水化物を摂取したことくらいだ。
行きも帰りも向かい風だったこともあり、終始ゆっくりしたスピードのサイクリングだったが、少なくとも低強度・長時間の運動にライスケーキは補給食として十分に役立つことは理解できた。また、フルーツミックスを入れれば、即効性のあるエネルギー源としても少し期待できる。ただ、暑さや終盤の筋疲労まではカバーできないので、私の場合は状況に応じて他のサプリメントや補給食を摂取した方が良いと感じた。
【気になる点】
炎天下でトップチューブバッグの中に入れておくと、クリームチーズが溶けて柔らかくなるのが気になった。これはバックポケットに入れても同様かもしれない。一方、タッパーウェアに入れてバッグで持ち運んだ方は、あまり食感に変化はなかった。夏場に持ち運ぶなら、一応衛生面も考慮して、早い段階で食べき切るか、荷物に余裕があれば保冷剤も一緒に入れた方がいいかもしれない。
キャノボに挑戦するKinGiさんを応援するイベントで、走って応援する際にライスケーキを持参
■ ライスケーキのカロリー
消費カロリーが正確に分からなかったので、摂取カロリーを考えずにライスケーキを摂取したが、一応カロリーを計算してみた。カロリーはパッケージに記載されていたものだが、分からないものは栄養成分表などを参考にしている。また、各種フレーバーはカロリーに加えていない。全てのカロリーがエネルギーになるわけではないが、何かの参考にしてほしい。
【チームスカイのライスケーキ】
・お米 500g 840kcal
・クリームチーズ 200g 646kcal
・ココナッツオイル 大さじ2 222kcal
・砂糖 大さじ2 70kcal
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合計 1778kcal、24等分で1個あたり約74kcal
【フルーツミックスのライスケーキ】
・お米 500g 840kcal
・クリームチーズ 200g 646kcal
・ココナッツオイル 大さじ2 222kcal
・砂糖 大さじ2 70kcal
・ドライフルーツ 568kcal ※250gあたりドライフルーツ1袋(85g、284kcal)
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合計 2346kcal、24等分で1個あたり約98kcal
私が摂取したのは24個中17個くらいで、チームスカイとフルーツミックスを半々くらい食べたと思う。ただ、エネルギーになるまでの時間を考えると、終盤はもっと即効性のあるエネルギー源の方が向いていたかもしれない。それでも、終盤に摂取したライスケーキは決して無駄ではなく、走行後の日常生活に必要なエネルギーとして利用できていたと思う。
■ 500gのライスケーキにかかる費用
市販の補給食より多く作れるとはいえ、やはり材料費はそれなりにかかる。だが、お米や砂糖は家にあるものだし、クリームチーズとフルーツミックス以外の材料は次回にも使える。
・クリームチーズ 398円 (※)
・ココナッツオイル 約800円
・バニラエッセンス 180円
・ナツメグ 204円
・シナモンスティック 226円
・ドライフルーツ 170円 (※)
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合計 1,752円 (24等分で1個あたり73円)
※は次回の調理で必要なもの
■ サイクリングを楽しくする自作の補給食
私が補給食を用意するのはちょっと遠くへ行くときくらいだが、少なくとも私の用途や運動のレベルなら、ライスケーキは補給食として有力な選択肢になると感じた。作り方も簡単で、二度目はレシピを見ずに料理できそうだ。自分で作ったライスケーキの良さは、サイクリングの楽しさに料理の楽しさが上乗せされることだと思う。また遠くに行くときに作りたい。
価格評価→★★★☆☆ (材料が揃っていないとそれなりに費用がかかる。2回目以降は残りの食材を使える
評 価→★★★★★ (美味しい補給食が自分で作れる)
<オプション>
年 式→ ー
重 量→約500g