購入価格: ¥完成車付属品 (税込)
標準価格: ¥1,364 (税込)
『7速用のフリーハブ。性能面ではこれといった特徴はないが、シマノらしく耐久性は高い』
■7速用のフリーハブ
SHIMANO FH-RM30-7は、Vブレーキ対応、クイックリリース式の7速用のフリーハブだ。他にナット式のものもあるが、スポーツ穴数は36H、カラーはシルバーのみだ。8/9速対応のモデルなら、ブラックや32Hも選べる。
シマノのカタログを見る限りでは、7速用のフリーハブはFH-RM-7しかないようだ。安価なクロスバイクのリアホイールにも関わらずシマノのハブが使われているのは、7速用のフリーハブの選択肢が少ないということもあるのかもしれない。
SHIMANO FH-RM30-7
■2年以上ノートラブル、快適な走行
2年以上使い続けているが、このハブを使ったホイールでの走行は快適で、これといったトラブルは生じていない。このハブのフリーは16ノッチで、遊びは大きくても、軽い動作とチリリと鳴る静かなラチェット音が気持ちいい。
16ノッチのフリー。
■確実に固定できるクイックリリースレバー
クイックリリースレバーのレバー部は金属製だ。ナットのエンドの当たり面はおそらくスチール製でカバーは樹脂製。固定力は十分に高く、左右から面でしっかりと保持できる。
ナットはDEORE XTのクイックリリースレバー同様、指をかけやすい形状で、1/4ずつ回転して微調整しやすい。ただし、DEORE XTのように指の腹に馴染みやすいような形状になっておらず、当然ながら質感も低い。
クイックリリースレバー。錆もなく今もきれいな状態を保っている。
■高い耐久性はさすがシマノ
買ってから2年以上メンテナンスしていなかったので、DEORE XTのハブといっしょにメンテナンスすることにした。ホイールを手で回してみると、ゴロゴロした感じがあるが意外にスムーズだ。フリーボディーには防水キャップのようなものがあるが、反フリー側には樹脂やゴムのダストキャップはない。
恐る恐るハブを開けてみると、グリスは汚れているものの、ベアリングには錆や虫食いはなく、玉押しもきれいな状態だった。褐色のグリスは摩耗した金属の粉なのだろうか。長年オイルを挿していないミシンのような金属が擦れたニオイがした。
グリスで汚れた各パーツはパーツクリーナーで洗浄し、シマノのプレミアムグリスをたっぷり盛ってから玉当たり調整した。ガタが出ないようにするため、スルスル滑らかに回るぎりぎりのところを狙うのではなく、やや渋い感じが残るようにした。これでメンテナンス前の回転と同じか、少しスムーズになった感じだ。
左 : このハブをメンテナンスするには、15mmと17mmのハブコーンレンチが必要。
中央: グリスで汚れているが、各部に錆は発生していない。
右 : シマノ プレミアムグリスをたっぷりと入れておいた。
■今後もできるだけ長く使いたい
FH-RM30-7は、入門者向け、または、通勤通学に使う軽快車寄りのクロスバイクに使われる普通のフリーハブだ。性能面ではこれといった特徴はないが、耐久性の高さはさすがシマノといったところ。2年以上もノートラブルで快適に走行できてとても満足している。
もし、このハブのどこかに異常があったら、このハブを買ってパーツを移植するか、スモールパーツを手に入れようと思っていたのだが、その必要はなさそうだ。今後も引き続き活躍してもらおうと思う。
価格評価→★★★★★ (定価で1,364円という安さ。劣化してパーツを交換する際はハブを買った方がいいかもしれない)
評 価→★★★★☆ (性能は至って普通。スルスル滑らかな回転は期待できない。耐久性の高さで高評価)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→不明
(おまけ)
フォーミュラのハブを使ったフロントホイールのベアリングは、片側錆びていたので交換した。