購入価格: 完成車付属品
標準価格: ¥3,150 (税込)
『実はVELO VL-1205と同じもの。快適性とスポーティーさを両立させた感じのサドル』
■実はVELO VL-1205
クロスバイクGIANT SEEK R3に装着されていたサドルが、GIANT PERFORMANCE SL SADDLEだ。以前はGIANTの純正オプションとして千鳥格子柄のものが3150円で用意されていた。
このサドルはVELO VL-1205と全く同じものだ。SEEKのサドルにはVL-1205と書かれたラベルがサドル裏に貼られていた。色々なブランドからこれと同じ形状のサドルが販売されているようだ。
・GIANT PERFORMANCE SL SADDLE
■耐久性の高い合成皮革が張られたサドル
このサドルには合成皮革が張られている。耐久性が高く、1年くらいの使用ではほつれや破れが生じなかった。ホワイトのサドルなので汚れが目立ちやすいが、洗剤で洗えばすぐにきれいになる。
・念のためジーンズで乗る場合はサドルカバーをした方が良いかもしれない
■パッドの量
パッドの量はGIANT ESCAPEシリーズ等に採用されているCONFORT LITE SADDLEよりはずっと少なめで、fi’zi:k Arione、Tundra2などのスポーツサドルよりは多い。触った感じは意外に硬めで、快適性とスポーティーさを両立したような感じだと思う。
■サイズと重量
重量は340gと特に軽いというわけではない。サイズは全長が約280mm、幅が約145mmだ。これもコンフォート系サドルよりはずっと細いが、スポーツサドルほど細くはない。尻にかかる重さを分散させてくれるには十分は幅だと感じた。
■クロモリ製のレール
レールはクロモリ製で、前後位置を調整するための目盛りとGIANTのロゴがついている。目盛りやロゴは他のサドルと同じように、レールの前後位置の調整などで擦れると消えてしまう。
・レールには目盛りとCR-MOという文字が書かれている
■特に角度のセッティングが難しい
このサドルはセッティングが難しかった。特に難しいのが角度調整で、サドルの尻の収まる部分が凹んでいて、どの状態が水平なのかが分からない。結局サドルに長い板を乗せて水平器を用いて角度調整を行い、何度も乗って微調整を繰り返した。
サドルの真ん中辺りが凹んでいるということは、サドル前方が上がっているということだ。角度調整を誤ると長時間乗っていると尿道が痺れてしまうことがあった。逆にサドル前方を下向きにすると尻がサドルから滑り落ちてくる。尿道が痺れず、尻が前方にずり落ちないちょうど良いポジションを探るのには時間を要した。
■走行中の使用感は悪くない
サドルのポジションが決まると、尻の傷みや尿道のしびれが出ることもなく、とても快適につかうことができた。サドルがそれほどフカフカしていないので、ペダリングでロスしにくいような感じがする。
レールの振動吸収性等は良く分からなかった。突き上げるような感じは特にないし、シェル全体がしなるような感じもしない。パッドの厚みが不快な振動を吸収してくれているのかもしれない。
■後のサドル選びの基準になった
このサドルは私の尻に合っていたと思うが、尻の位置を前後に移動させて乗ることが多かった。だから尻を前後に移動させやすい長いサドルであるfi’zi:k Arione、Tundra2に交換した。
後のサドル選びがうまく行ったのは、このサドルを基準にできたからだ。最適なポジションを探しつつ1年くらいは使った。自分に合う位置や角度を見つけられれば、このサドルも長く使っていけるものだと思う。
価格評価→★★★★☆ (VL-1205なら2000円台で買える)
評 価→★★★★☆ (角度調整が難しいが、最適なポジションが見つかれば使いやすい)
<オプション>
年 式→2011年
カタログ重量→340g