購入価格 ¥20000
LOOKのロード用ペダルで一番軽いやつ。
カーボン含有樹脂のボディとカーボンリーフスプリング、チタンシャフトでペア190g。
アルミボディのデュラエースから交換すると、これだけで100gほど軽くなる。
シマノ、LOOK、TIME、スピードプレイの4社を使った上では、LOOKが一番地味で平凡。
TIMEとスピードプレイはクセが強いが、シマノとLOOKは使用感に大きな差は無い。
ビンディングペダルの元祖はLOOKだが、ステップインのしやすさ、歩きやすさ、クリートの耐久性ではシマノのほうが一枚上手か。
シマノからの移行だと、ステップインのしにくさとクリートの消耗が気になるかもしれない。
KeOグリップクリートは滑り止めのゴムがいつのまにか千切れてしまい、その後はどんどん消耗が進む。
その代わり、LOOKは軽い。唯一にして最大のアドバンテージだと思う。
カーボンの板バネを使っているのでステップインの感覚は独特。
パチッとハマる感じ…といってもわからないか。
バネの強い16Nmモデルを購入したが、ハマりにくかったり、不意に外れたりという事は無い。
スプリングテンションの調整はできないので、12Nmにするか16Nmにするかが悩みどころだと思うが、
シマノペダルでテンション調整ネジを半分以上締め込んでるなら16Nmだろうか。
このペダルを使うほどの競技志向ならば16Nm、とも思える。
しかし、肝心の板バネはペダル最外部にあるので、常に破損のリスクがつきまとう。
板バネが直接地面に当たっている様子は無いが、カーボン含有樹脂のペダルボディは路面にペダルヒットする度にサクサクと削れ、
あと数回ブツけたら板バネを支持している部分が削れそう。
軸については、カートリッジベアリング使ってるし回りは悪くない。
軽量化のためチタンスピンドルモデルを購入したが、多少軽い代償として高価だし、そのうえ耐久性も低い。
ペダル取り付けはスピンドル端面の六角穴を6mmアーレンキーで回すが、カドが潰れてきている。それほどに柔らかい素材なのだ。
カートリッジベアリングは樹脂ボディにはめこまれているので、小さなガタの原因になりうる。
スピンドル先端のニードルベアリングは直接接触しているし、これは長くは持たない感じ。
かなり割り切った…チャチな作りといえる。
現行モデルはこっそりとマイナーチェンジされ、2個並んでいるカートリッジベアリングが1個になっているらしい。
少しガタついてきた気がするので、一度開けてみようと思ったら、逆ネジなのを間違えて回してしまい、ペダルボディが割れてしまった。
ボディの強度もギリギリの様子。
亀裂だけだったので、カーボン巻いて補修。多分大丈夫だろう…
亀裂が進まないようにカーボン繊維でぐるぐる巻にしてエポキシで固めただけ。
軽量化の代償にいろいろと犠牲にしているので、ポンポン使い捨てできる人向け。
メンテして何年も使うつもりなら、デュラエースをどうぞ。
軽い軽いと言っているが、今は155gのTIME Xpressoが発売されているので、正直微妙ではある。
価格評価→★★★★☆ 購入価格なら。さすがに国内定価は辛い。
評 価→★★★★☆ 耐久性に不安が残るが、それも含めてレース機材。
年 式→2012
カタログ重量 190g
実測重量 189g