購入価格 ¥1,802(500ml:ワールドサイクル)
【まとめ】
低アレルゲン性と、粉末クルミ殻による穴塞ぎ能力の高さ、弱アルカリ性でアルミリムへの攻撃性が低いことが売りのシーラント。
ビードを外しての注入が必須になる為、多少手間を掛けてでもパンク耐性を上げたい人向け。
【動機】
メインバイクのリカンベントS40は出先でのホイール着脱が非常に面倒なので、パンク対策としてチューブレス化しています。
チューブレス化に初挑戦した際は作業性優先でNoTubesを使いましたが、1年前から対パンク性向上を期待してこちらを使っています。
【使用環境】
ホイールはALEXRIMS CXD4、タイヤはグラベルキング700x38C(スリックの方)、リムテープはBBBの幅25㎜(メーカー奨励は23㎜らしいです)、バルブはKCNCの44㎜。
【所見・使用感】
色は青み掛かった灰色で、臭いは印象に残らないぐらいにソフトで微弱です。
(レビューを書いていて思い出せず、ボトルの蓋を開けて確認したぐらい)
下の画像は2回(200ml)使ったボトルですが、こんな感じでクルミ殻が沈殿しています。(ラベルの目盛りは100ml単位のようです)
大粒のクルミ殻が目立ちますが、小粒や粉末の殻も入っているのでサイドウォールのカニ泡も早く止まりそうです。
振るとそれなりに泡立ちますが、その状態の100mlで82gでした。
計量カップはセリアで買ったもので、注ぎ易さを重視。
沈殿しないように「振って計量して注入」をスムーズに行いたいところです。
クルミ殻がノズルに詰まりそうなので(そもそもノズルが付属しない)、下記の手順で作業しました。
1.シーラント無しでビードを上げる。
2.バルブから離れた箇所で1/3~1/2周ほどビードを捲る
3.ホイールを振れ取り台などに設置してタイヤを浮かせる。
4.撹拌したシーラントを速やかに計量し、ビードを捲って注ぐ。
5.シーラントの液面より上の位置で、ホイールを回しながら少しずつビードを押し込んでいく。
※真下で押し込むとシーラントが溢れることがあります。
6.再度ビード上げをする。
7.バルブコアを取り付け、適正空気圧まで入れる。
8.ホイールを横方向に軽く振りながら1周させ、シーラントを内面に広げる。
9.バルブを上向き(6時の位置)にして1晩放置し、空気圧の低下が無ければOK。
※バルブ穴にシーラントが入るのを防ぐ為。
7ヵ月後に交換しようとしたらほとんど乾いた状態で、一ヵ所に固まっていた量も少なかったので38Cに100mlではギリギリだったようです。
以前は交換時に古いシーラントをシリンジで吸い取っていましたが、本品でそれをやるとクルミ殻が引っ掛かりそうですね。
一部シーラントを剥がしてみましたが、スタンズよりは食い付いてはいませんでした。
シーラントの膜ですが、これはこれで気密性を高めている筈なのでこれ以上は剥がさずに再度組付けました。
先に交換した後輪に150ml入れたらビードすれすれになってしまったので、前輪には指定上限の120mlを入れました。
乾燥(硬化)がスタンズより早い感じがするので、多めに入れて早めに交換/継ぎ足しする方針です。
【総評】
環境が良いのか異物が刺さってのパンクは10年に1度のレベルなのでそっち方面のレビューは出来そうにありません。
が、使った感触では実際にパンクしても知らない内に塞がっていそうな頼もしさを感じます。
これで塞がらないようならタイヤ交換(チューブ入り)で対応と決めています。
入手性も良く値段も手頃なので、作業性と引き換えにパンクに対する保険を上げられると思います。
価格評価→★★★★☆(作業性は「混ぜ物無し」よりも劣ります)
評 価→★★★★☆(まだパンクを経験していないので)
<オプション>
年 式→2020年購入
カタログ重量→ g(実測重量 100mlで82g)